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青山教授がアテネオ・デ・ダバオ大学(フィリピン・ダバオ市)の「社会科学講義シリーズ」で招待講演

 2019年7月15日に、フィリピン・ダバオ市のアテネオ・デ・ダバオ大学において、同大学の経済学部、社会学部、人類学部などからなる教養学院の社会科学クラスターにより開催された「社会科学講義シリーズ」の初回スピーカーとして、青山和佳教授による「パパ・メルバサの生と死:ダバオ市におけるサマ・ディラウト移民のキリスト教受容のプレリュード」と題する招待講演が行われました。
 当日は、同大学の社会科学クラスターに所属する教員、学部生、院生を中心に、約700名の参加者があり、1997年以来現在まで同地の社会的に脆弱な人びとを対象に民族誌的なフィールドワークを続け、とくに移民第一世代ですでに故人であるひとりの長老のナラティヴを語る講演内容に大きな反響がありました。また、当日は、調査地より7名のサマ・ディラウトの若者たちも招待され、自らのアイデンティティが社会的に承認され、自分たちの「歴史」に他者が共感をもって関心を持ってくれるということに手応えを得て、講演終了後は同大学の教員や学生と活発な交流が行われました。

 ※本公演はJSPS科研基盤C(特設分野「オラリティと社会」)「三世代のサマ・バジャウ移民家族を生活史の語り合いでつなぐー記憶の分有と想像力」(研究課題/領域番号18KT0077)、および東京大学東洋文化研究所班研究S-5「往来するフィールドワークがつくる社会生活」の研究成果である。




登録種別:研究活動記録
登録日時:ThuJul2516:32:302019
登録者 :青山・藤岡
掲載期間:20190715 - 20191015
当日期間:20190715 - 20190715