日時: 2015年2月20日(金)16:00-17:30
会場: 東京大学東洋文化研究所3階 第二会議室
主催: 日本学術振興会研究拠点形成事業「新しい世界史/グローバル・ヒストリー共同研究拠点の構築」
2015年2月20日(金)、GHC主催、GJS共催の東文研セミナーが開催された。講演者はAleksandra Kobiljski氏(フランス社会科学高等研究院)、講演題目は “A Shared Modernity: Writing Meiji History in a Global Perspective”である。
Kobiljski氏は、新島襄による同志社英学校の設立(1875年)を取り上げ、それが同時期のベイルートにおけるアメリカ学院(現在のベイルート・アメリカ大学)設立とパラレルな出来事であり、二つの学校設立にはアメリカ・ボストンのプロテスタント篤志家たちの意思、寄付・慈善活動が大きく関わっていたことを説明した。
日本史の枠内では、単に新島の先駆的な偉業として理解されがちな同志社の設立は、より複雑な背景を持ち、当時の世界全体の動きと密接に関わっていたことになる。報告後は、出席者との間で同志社設立の意義やカリキュラムの内容、学生の出身地と修学理由、日本の大学システムの特徴など様々な点で活発な質疑応答があった。
今回の報告は、Kobiljski氏が用意しているモノグラフの一部となるとのことで、その刊行が待たれる。
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担当:羽田