日時: 2024年3月14日(木) 15時00分〜17時00分
会場:国際学術総合研究棟1階・文学部3番大教室(赤門ゲート入ってすぐ、地図参照)+オンライン(Zoom)
※国際学術総合研究棟キャンパスマップ:https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_07_j.html
発表者:大木 康(東京大学東洋文化研究所・教授)
題目:馮夢龍研究の過去・現在・未来
司会:上原 究一(東京大学東洋文化研究所・准教授)
使用言語:日本語
申込方法:登録フォーム(https://forms.gle/NV6EdH88EW4pNWLZ7)より、3月13日正午までにお申し込みください。3月14日正午までにZoom入室用URLをお送りいたします。
要旨:
中国の明末は、「四大奇書」をはじめとする白話小説の成立など、通俗文学が花開いた時代であった。その明末にあって、短篇白話小説集「三言」、蘇州の民間歌謡集『山歌』、笑話集『笑府』などの編著で知られ、「明末通俗文学の旗手」とされる蘇州の文人馮夢龍(1574~1646)は、日本での知名度はいまひとつながら、中国においては、文学史の書物にきまって一項が設けられるほどよく知られた人物である。
通俗文学に関わる作品以外にも、馮夢龍の著作は広く経史子集の四部にわたっており、その活動も科挙、出版、遊里など、さまざまな方面に及んでいる。報告者はこれまで、馮夢龍を一つの「展望台」として、馮夢龍その人の著作、明清の文学、そして中国の文学を中心とする読書の旅を続けてきた。
いまこころみにCNKIによって「馮夢龍」と検索すると2998件、「三言」で検索すると3035件の結果が出た。これらすべてに目を通すことは、もはや誰の手にも余るものであろう。報告者の知る範囲についてではあるが、個人的な思い出も含めながら、馮夢龍に関する20世紀以来の主立った研究を回顧し、将来への展望を導くことができればと考えている。
お問い合わせ:inquiry_final_lecture_20240314[at]ioc.u-tokyo.ac.jp
*退職記念の会(3/14(木)18:00~、会費:7,000円)参加をご希望の方は、 2024年2月29日(木)までに
下記メールアドレスにお問合せ下さい。
大木康教授退職記念の会準備会:dmksyssh@gmail.com