12月10日午後、自己点検・評価セミナーとして、園田茂人教授(東京大学・東洋文化研究所)が「アジア研究と社会学の実りある協業を求めて(In Search of Fruitful Collaboration between Asian Studies and Sociology)」という題名で報告を行った。
2009年に東文研に着任して以来の仕事を振り返りながら、園田教授は主に以下の3点について意見を述べた。
1.Connecting Asian Sociologists: Whys and Hows
2.Collecting Chronological/Cross-national Data for Creating Pioneering Asian Studies
3.Agenda for Next 10 Years
報告では、高見澤磨所長(東洋文化研究所・教授)が司会、佐藤仁教授(同研究所)および蕭新煌研究員(台湾・中央研究院社会学研究所・特聘研究員)がコメンテーターを務めた。
まず、佐藤教授は、アジア諸国の社会学者と連携して行われてきた園田教授の多様な活動に大変感心させられたと述べた上で、これまでの研究・教育活動における中心的なアイディアはどのようなものだったか、そして、アジア地域を社会学の観点で見る意味や成果はどのようなものだったか、について質問をした。
続いて、蕭研究員は、多様な分野にわたる園田教授のこれまでの研究は、独創的かつ印象的な成果として評価できるものであり、アジア研究における社会学の領域を開拓した先駆的なものだと指摘した上で、これからの10年間は今までのアジア研究の成果をもって社会学にも貢献していくことを視野に入れるべきだ、と意見を述べた。
その後、参加者も交えて、時間が足りないほど質疑応答が行われた。
報告と質疑応答はすべて英語で進行された。あわせて40人を超える来場者があり、大変活発な議論が交わされた。
この後、評価委員会による評価の結果を、研究所ホームページによって公表する予定である。
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担当 園田