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土浦第一高等学校の生徒が本研究所を来訪

 2019年8月6日(火)、8月9日(木)に茨城県立土浦第一高等学校の2年生32名(男子20名,女子12名)が大学研究室訪問の一環として本研究所を訪れ、池本教授、桝屋教授、名和教授の模擬講義を受けました。

 6日の池本教授の模擬講義では、経済学に興味がある生徒10名(男子7名、女子3名)に対して、経済学の基本的な考え方を説明し、公平な分配の在り方について議論しました。ひとつの事例としてケーキを分ける方法を取り上げ、なぜ均等に分けようとしてしまうのか、均等でない方が公平な場合はないかについて考えてもらいました。

 9日、桝屋教授は、美術史に関心がある生徒8名(男子3名、女子5名)に対し、研究所の書庫の見学、イスラーム美術の紹介があり、また研究者という職業について、女性であるという視点からもお話がありました。

 同じく9日の名和教授の模擬講義では、社会・文化人類学に関心のある生徒14名(男子10名、女子4名)に対して、文化人類学がどのような学問であるかや、実際にネパールの村に滞在しながら継続的に行っている調査について説明がありました。

 生徒からはたくさんのコメントが寄せられ、「お話の中で印象的だったのがケーキの分け方についてのお話で、平等が自分たちの目線からだけではわからないということがわかりました。」「イスラーム美術は様々な文化が混ざり合い長い歴史をもつことに興味を持ちました。外から入ってきたものの影響が未解決ということで、イスラーム美術の複雑さはとてもおもしろいと思いました。」「先生のネパールでのフィールドワークのお話は興味深く、私もどこかで現地の文化や人々に触れながら調査するということに、興味を持ちました。」など、大学での勉強に期待を持ってもらえたようです。多くの高校生がアジア研究に関心を持ってくれるきっかけとなれば幸いです。

8月6日

8月9日

担当:池本、桝屋、名和



登録種別:研究活動記録
登録日時:MonSep3011:37:122019
登録者 :池本・桝屋・名和・野久保(撮影)・下山
掲載期間:20190809 - 20191109
当日期間:20190806 - 20190809