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松田教授が NHK World-Japanのインタビューを受けました

松田康博教授が、 李登輝元総統の死去と米中台関係について、 NHK World-Japan のインタビューを受けました。主な論点は以下の通りです。
①李登輝元総統の死去により大量になされた報道は、民主化後に生まれた若者世代に、民主化プロセスの困難さを理解させ、台湾の自尊心を高める効果を持った。②アメリカによる対台湾支援策強化の趨勢は、米中関係の悪化に加えて、中国が台湾への圧力を増大させているためである。③アメリカの伝統的な対中国・台湾政策は「二重抑止」と言われるように、中国による現状変更も台湾による現状変更も抑止するというものであった。しかし台湾が中国への挑発を避ける一方で中国側の対中圧力が増大しており、アメリカの抑止は主に中国のみに向かっている。④アメリカの大統領選挙の結果、バイデン政権が誕生したとしても、米中の戦略的競争のトレンドは変わりそうにない。圧力のかけ方が変わり、またバイデン政権ならトランプ政権とは異なり、日・欧との協力の下で中国への圧力を高めるようになるであろう。

● 動画は以下のURLにあります。

"Senior US Envoy to Attend Service for Taiwan's Lee" 2020年9月18日
〔5:04-7:20〕
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/videos/20200918204432245/



登録種別:研究活動記録
登録日時:MonSep2810:24:272020
登録者 :松田・田川
掲載期間:20200929 - 20201229
当日期間:20200918 - 20200918