News

東文研セミナー「東文研班研究:アルジェリアの社会経済」2026年度第一回研究会が下記の要領で開催されました

報告

今回の研究会は、アルジェリア・シュレフ大学人文社会学部教授のMohammed-Salah Boukechour氏をディスカッサントに迎え、アルジェリアの経済に関するフランス語ワークショップの形式で行われた。

最初に、渡邊祥子(東京大学)が報告を行い、1930年代から40年代にかけてのアルジェリア・ウラマー協会の雑誌と関連団体出版物における広告の動向から、経済ナショナリズムの形態と支持者層の変化について議論した。

次に、山本沙希(高知大学)が90年代以降のアルジェリアのフェミニズム運動を取り上げた。90年代の文化的状況を分析し、イスラーム主義の台頭や市民に対する暴力に抗して女性運動が組織された経緯に注目しつつ、とりわけ経済活動における連帯の様相を議論した。

最後に、高橋雅英(中東調査会)による報告は、レンティア国家についてのこれまの議論を整理したうえで、2000年代のアルジェリアにおけるエネルギー政策転換の経済的、歴史的な含意について分析を行った。

これらの報告の後、Mohammed-Salah Boukechour氏によるコメントと総合討論が行われた。Boukechour氏のコメントは、それぞれの報告が用いた分析概念の定義に注意を促すことから始まり、経済状況に影響を与えた歴史的背景を分析に盛り込むための具体的なアドバイスにも及んだ。各報告者もこれを受けて活発な議論を展開した。参加者は会場3名、オンライン4名だった。

なお、この研究会は科研費基盤研究(C)(一般)2 4 K 0 4 2 8 2「イスラーム教育の社会的機能に関する国際共同研究:後期植民地期アルジェリアの事例」の助成を受けた。

 

開催情報

日時:2026年7月19日(日)14:00~17:00

場所:東京大学 東洋文化研究所

言語:フランス語(通訳なし)

プログラム:

14:00~14:10
開会
14:10~14 :40
①           Shoko Watanabe, Université de Tokyo, « Les Publicités dans les publications de l’Association des Oulémas musulmans algériens et des organisations affiliées dans les années 1930 et 1940 »
14:45~15:15
②           Saki Yamamoto, Université de Kochi, « Féminisme pour retrouver le quotidien: mouvement associatif des femmes dans l’Algérie post-conflit »
15:20~15:50
③           Masahide Takahashi, Middle East Institute of Japan, « Stratégie pétrolière et gazière de l’Algérie en vue de l’augmentation des revenus de rente »
16:05~16:25
Mohammed-Salah Boukechour氏によるコメント
16:25~17:00
総合ディスカッション

 



登録種別:研究活動記録
登録日時:MonNov217:48:202026
登録者 :渡邊・神林
掲載期間:20261104 - 20270203
当日期間:20260719 - 20260719