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東文研セミナー「モニュメントなき都市の歴史と記憶―ジョルダン・サンド著『東京ヴァナキュラー』を読む、語る―」(科研「ヴァナキュラー概念を用いた文化研究の視座の構築―民俗学的転回のために―」)(研究代表者:菅豊)第4回研究会開催のお知らせ

東文研セミナー「モニュメントなき都市の歴史と記憶―ジョルダン・サンド著『東京ヴァナキュラー』を読む、語る―」(科研「ヴァナキュラー概念を用いた文化研究の視座の構築―民俗学的転回のために―」)(研究代表者:菅豊)第4回研究会開催のお知らせ

 

日時:2023年6月17日(土)13:00~

会場:国士舘大学世田谷キャンパス10号館10212号室+オンライン(オンライン会議システムZoomを使用)のハイフレックス

■国士舘大学世田谷キャンパスへのアクセス

https://www.kokushikan.ac.jp/access/setagaya/

■国士舘大学世田谷キャンパスのキャンパスマップ

https://www.kokushikan.ac.jp/information/campus/setagaya.html

 

発表者:

平井雄一郎(渋沢研究会)「1980年代都市論の形而上学」

岸佑(国際基督教大学アジア文化研究所)「過去の力、再生の論理:戦後空間の可能性」

ジョルダン・サンド(Jordan Sand, ジョージタウン大学)「『東京ヴァナキュラー』―平井報告・岸報告へリプライする」

 

司会・コメンテーター:

菅豊(東京大学東洋文化研究所)

コーディネーター:

石野裕子(国士舘大学文学部)、菅豊、平井雄一郎

 

趣旨:

これまで歴史的事績や事件、それに関わった人びとを顕彰し記憶するために、歴史遺構や記念碑、記念塔、記念像といった数多くのモニュメントが、世界中で構築されてきた。一方、歴史的事績や事件、そしてそれに関わった人びとを否定し、その歴史を葬り去るために、いま多くのモニュメントが世界中で破壊されている。「モニュメントは破壊されるために作られる」といっても過言ではない。それは人びとのなかにパブリックヒストリーを生み出し、また消し去る重要な装置である。

数百年の歴史をもつ日本の中核都市・東京―そこは関東大震災や東京大空襲などの大きな災禍によって焦土と化した経験をもつ。そのため、数百年もの歴史を示すモニュメントは、そこにはほとんど存在しない。しかし東京では、ここ50年ほどのあいだに、モニュメンタルなモノではなく、それに代替されるヴァナキュラーなモノによるパブリックヒストリーの創造がとりおこなわれてきた。

ジョルダン・サンド著『東京ヴァナキュラー―モニュメントなき都市の歴史と記憶』(新曜社)では、新宿西口地下広場、『谷根千』、路上観察学、そして江戸東京博物館といった、一見、何のつながりもないようなヴァナキュラーな物事を軸に、1969年を転換期とする東京のパブリックヒストリーの〈ヴァナキュラーへの転回〉が活写されている。本研究会では、著者サンド氏を交えて同書を合評しながら、〈ローカル〉と〈日常〉の政治が織り成されるモニュメントなき都市の歴史像と記憶に関し、パブリックヒストリー、およびヴァナキュラー文化、都市コモンズといった観点から議論したい(文責・菅豊)。

 

■共催:現代民俗学会、パブリックヒストリー研究会、東京大学東洋文化研究所班研究「東アジアにおける「民俗学」の方法的課題」研究会、野の文化論研究会(科研「ヴァナキュラー概念を用いた文化研究の視座の構築―民俗学的転回のために―」グループ(研究代表者:菅豊))

■無料。事前登録が必要です。

 

参加登録について

■東文研セミナー「モニュメントなき都市の歴史と記憶―ジョルダン・サンド著『東京ヴァナキュラー』を読む、語る―」ご参加を希望される方は、下記のフォームからご登録ください。どなたでもご参加いただけます。

■国士舘大学世田谷キャンパスでの対面参加の席数は限られております(約100名、先着順)。収容可能数を超えた時点で、対面参加をお断りすることもございますので、その際は登録後送られるzoomのURLからオンラインでのご参加をお願いいたします。

参加登録フォーム: https://zoom.us/meeting/register/tJApd-ugrz4tEtaEgmTfTdeNZTQSQYX55amy#/registration

 

研究会HP(現代民俗学会HP): http://gendaiminzoku.com/


登録種別:研究会関連
登録日時:MonMay1513:19:072023
登録者 :研究支援担当
掲載期間:20230516 - 20230617
当日期間:20230617 - 20230617