3月7日に台湾の国史館で開かれたシンポジウム 「中華民国関鍵的二十年(1971ー1990)学術研討会」にて「『尼克森衝撃』與蔣経国新政:輿論控制和『政治革新』」 というタイトルで松田教授が論文を発表し、報告を行いました。
松田教授は同論文で、中国国民党がかつて公開していた檔案資料を基に、1971-72年の米中接近(ニクソンショック)に対して、台湾が旧態依然とした世論操作と世代交代を促進する政治革新という矛盾した対応をとっていたことを実証的に明らかにしました。
当日は100名近い参加者で、現在の台湾における檔案資料の公開状況や、スタンフォード大学フーバー研究所所蔵の中国・台湾近現代史関連の資料などに関する報告がなされ、今後の現代台湾史研究の方向性を展望する熱心な議論が展開されました。