2026年7月7日(火)12時05分より、東文研セミナー 第3回東文研ライブラリー・トーク「開幕目前!大阪市立美術館『水滸伝展』への出品資料紹介」が、東京大学東洋文化研究所入口ロビーおよびZoomにて開催された。話者は、上原究一氏である。当日は、オンライン参加48名、対面参加28名の計76名が参加した。
本トークでは、大阪市立美術館および東京ステーションギャラリーで開催される「水滸伝展」に東京大学から出品される資料を中心に、『水滸伝』の成立と展開、日本文化への影響、ならびに関連資料が東京大学に収蔵されるに至った経緯について紹介が行われた。『水滸伝』は、16世紀の中国でまとめられた古典小説であり、江戸時代以来、文学や美術をはじめとする日本文化にも大きな影響を与えてきた。
トークでは、東京大学アジア研究図書館の協力のもと、東洋文化研究所図書室(アジア研究図書館分館)、文学部漢籍コーナー(アジア研究図書館分室)および総合図書館の関連コレクションなどから出品される資料が紹介された。中国で刊行されたさまざまな版本や挿絵を備えた古典籍、日本における『水滸伝』受容の広がりを示す資料などが取り上げられ、それぞれの書誌的特徴や伝来の経緯、資料としての価値について解説がなされた。また、同一の作品が刊行や改編を重ねるなかで多様な形態へと展開していったことも示され、版本を比較することの研究上の意義が説明された。
展覧会は、2026年7月11日から9月6日まで大阪市立美術館で、続いて9月19日から11月8日まで東京ステーションギャラリーで開催される予定であり、関連するシンポジウムが8月22日に大阪市立美術館で開催されることについても案内が行われた。
本トークは、展覧会への出品資料を通して、東京大学が所蔵する『水滸伝』関連資料の豊かさと、それらが中国文学および日中文化交流の研究において有する意義を確認する機会となった。
日時:2026年7月7日(火)12時05分~12時55分
場所:東京大学東洋文化研究所入口ロビーおよびZoom
題目:開幕目前!大阪市立美術館「水滸伝展」への出品資料紹介
話者:上原 究一(東京大学東洋文化研究所東アジア第二研究部門)
主催:東京大学東洋文化研究所図書室