日時 / Date: 2014年1月16日(木)14:00-16:00 /2:00 - 4:00 pm on Thursday, 16th January 2014
会場 / Venue:東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室 / Conference room 303 (3rd floor), Institute for Advanced Studies on Asia, The University of Tokyo
題目 / Title:「エジプト社会の家族的構成-ナギーブ・マハフーズ『バイナルカスライン』を素材にして―」
発表者 / Speaker:長沢 栄治(東洋文化研究所・教授) / NAGASAWA, Eiji (Professor, IASA)
司会 / Chairperson:森本 一夫 (東洋文化研究所・准教授) / MORIMOTO, Kazuo (Associate Professor, IASA)
コメンテーター / Commentator: 加藤 博(一橋大学大学院経済学研究科・特任教授) / KATO, Hiroshi (Research Professor, Faculty of Economics, Hitotsubashi University)
使用言語 / Language:日本語 /Japanese
概要 / Abstract:
家族研究は、地域研究の「基礎科目」の一つである。エジプト研究の場合、アーイラ(拡大家族/同族)概念を中心とした「論争」が、かつて日本の社会経済史研究者の間で展開したことがあった。本報告の前半部では、この「論争」における主要な論点を概観するとともに、報告者が以前に行なった研究を振り返り、エジプトおよびアラブ研究における家族研究の問題領域の広がりを示す。後半部では、ナギーブ・マハフーズ(中東初のノーベル文学賞受賞作家)の小説『バイナルカスライン』および社会学者サイイド・オウェイスの自伝『私が背負った歴史』を素材にして、カイロ旧市街の商家における家や家族をめぐる言葉や表現の分析を試み、地域研究としての家族研究の新しい形を探る。
担 当: 長沢 栄治