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国際シンポジウム「非発掘簡の資料価値の確立」

【日時】2016年3月11日(金)13:00-17:30(12:30開場)
【会場】日本女子大学目白キャンパス新泉山館2階国際交流センター会議室
【題名】国際シンポジウム「非発掘簡の資料価値の確立」
【報告者】
 谷中信一(日本女子大学):基調報告
 劉国忠(清華大学):学術報告非発掘的簡帛及其学術価値
 名和敏光(山梨県立大学):北京大学漢簡〈揕輿〉と馬王堆帛書《陰陽五行》甲篇〈揕輿〉の対比研究
 趙平安(清華大学):清華簡《子儀》的性質、国別和時代特徴
 谷中信一:清華簡(伍)『命訓』の思想と成立
【使用言語】日本語・中国語(通訳あり)
【主催】科研「Multi Disciplinary Approachによる新出土資料の総合的研究」(課題番号:26284010)
【共催】日本女子大学文学部・同大学院文学研究科・東文研班研究「中国古代文献の成立に関する多角的研究」
【要旨】
 私達研究グループは、正規の考古学的発掘を経ず、骨董市場から大学等の研究機関が入手あるいは寄贈された
発掘地の不明瞭な簡牘を「非発掘簡」と呼んでいます。この種の簡牘はその来歴から、中国古代の資料として利
用することが拒否されることがあります。しかしこうした簡牘の真贋を科学的に検証し利用する方法論は、まさ
に日進月歩の勢いで確立されつつあります。そうした中で、上海博物館が所蔵する戦国時代の楚地域の竹簡群
(上博楚簡)、清華大学が所蔵する戦国時代の竹簡群(清華簡)、北京大学が所蔵する秦漢期の簡牘群(北大秦・
漢簡)などは科学的鑑定を経た上で報告書が出版されつつあり、従来の学説に修正を迫る新たな知見を我々に提
供しています。
 本シンポジウムでは「非発掘簡」を研究する上での問題点を整理し、それが有する資料価値を考古学・歴史学・
言語学・哲学・宗教学等の多角的視座から考察検討し、中国・戦国秦漢時代の社会の様相を総合的に解明すること
を目指します。

登録種別:研究会関連
登録日時:MonFeb814:29:382016
登録者 :小寺
掲載期間:20160208 - 20160311
当日期間:20160311 - 20160311