2014年1月30日(木)に、東洋文化研究所5階東アジア第二部門室において東文研セミナー「鄧 菲 先生(復旦大学文史研究院)をお迎えして」が開催された。大木 康 東洋文化研究所所長の司会、張 馨元 同・助教の通訳により、本研究所に訪問研究員として滞在している鄧 菲(DENG Fei) 復旦大学文史研究院副教授が、「図像の復古と再造――宋金元喪葬芸術における『孝子』画像」と題して発表した。
「孝子図」は漢・魏時代に墓葬壁画や葬具の装飾として現れたあと、北宋後期に再び墓葬装飾の題材として流行するようになった。視覚芸術の復古に関わる事例としての「孝子図」の表現形式、空間的環境、内包された機能などに関する研究成果が発表された。約二十名の参加者があり、発表後は墓葬美術と宗教の関係、地域的限定性の問題、東洋と西洋における「孝」の概念の違いなどについて、熱心に議論が行われ、盛会に終わった。
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日時:2014年1月30日(木)14:00~15:30
会場:東京大学 東洋文化研究所 5階 東アジア第二部門室(505室)
講師:鄧 菲 (DENG, Fei)(復旦大学 文史研究院 副教授)
題目:図像の復古と再造 ――宋金元喪葬芸術における「孝子」画像
司会:大木 康(東洋文化研究所 所長)
使用言語:中国語(日本語通訳あり)
担当:大木