最初に、渡邊祥子(東京大学)が今後の研究会の進め方について共同研究者と協議した。
その後、研究報告二件とディスカッションが行われた。第一の報告では、山本沙希(立教大学)が2024年12月にオランで行われた国際シンポジウムの参加報告を行い、アルジェリアの最近の研究動向について伝えた。その後、現在取り組んでいる研究課題として、アルジェリア最初の女性誌に関する報告を行った。
第二の報告として、高橋雅英(中東調査会)がアルジェリアのエネルギー政策の変遷とその課題を統計資料を基に分析し、油価に大きく影響される財政状況が社会や政治の状況と連動していることを示した。参加者は会場7名、オンライン7名だった。
ディスカッションでは、アルジェリアのフェミニストたちのキャリアの特徴や思想的傾向、研究を進めるうえでの資料収集に伴う諸問題、エネルギーの国内消費と輸出とのバランスの問題等について活発な議論が行われた。
なお、この研究会は科研費基盤研究(C)(一般)2 4 K 0 4 2 8 2「イスラーム教育の社会的機能に関する国際共同研究:後期植民地期アルジェリアの事例」の助成を受けた。
日時:2025年2月9日(日)14:30~18:00
場所:東京大学 東洋文化研究所 第一会議室(3階 304)
形式:会場とZoomによるハイブリッド
言語:日本語
プログラム:
14:30~14:40:班研究共同研究者による打ち合わせ
14:40~16:10:山本沙希(立教大学)による口頭報告「国際シンポジウム報告及びアルジェリア内戦下の女性誌創刊に関する調査」、質疑
16:30~18:00:高橋雅英(中東調査会)による口頭報告「アルジェリアのエネルギー及び財政政策と地域格差」、質疑
担当:渡邊祥子(shoko_watanabe@ioc.u-tokyo.ac.jp)