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第35回藝文学研究会「台湾・スペインの美術交流——東方画会の活動に見る抽象絵画の台湾への移植プロセス」開催のお知らせ

この度、EAAで以下のイベントを開催いたします。

第35回藝文学研究会「台湾・スペインの美術交流——東方画会の活動に見る抽象絵画の台湾への移植プロセス」

報告者:鍵谷 怜(東京大学東アジア藝文書院特任研究員)

日時:2026年9月10日(木)13:00–15:00

場所:東京大学本郷キャンパス 東洋文化研究所3階 第1会議室

言語:日本語

概要
現代社会において、芸術家の「移動」そのものは珍しい現象ではない。なぜなら、芸術家は自らの制作上の興味関心に従って、あるいは自らの活動が評価される環境へ、拠点を移していくからである。しかし、そうした芸術家の「移動」は、個々の芸術的探求にとどまらず、情報交換を通じて実際に「移動」していない同郷の芸術家たちにも少なからぬ影響を与えてきた。

本報告では、第二次世界大戦後にスペインに留学した蕭勤(1935–2023)からもたらされたヨーロッパの美術動向が、台湾の美術界に与えた影響を分析する。蕭勤は上海に生まれ、国府遷台に際して台湾に渡り、台北師範学校で芸術を学んだ。その後、同世代の芸術家たちと「東方画会」という芸術団体を組織する。1956年にスペインに留学した蕭勤は、そこで展開されていた最先端のヨーロッパの芸術に触れ、『聯合報』の特派員として、同地の芸術を本国に伝える役割を担った。本報告では、このような蕭勤ら東方画会の活動が、その後の台湾における抽象絵画の展開をいかに牽引したかを検討する。

東アジア藝文書院(EAA)では、従来の地域研究の視点を越えて、「世界における東アジア」「東アジアにおける世界」を問う研究を試みている。本報告では、EAAの理念に多くの示唆を受け、人(芸術家)と作品の「移動」がもたらした文化的コンテクストの変化と、その「移動」を可能にした政治性に注目し、異なる地域の芸術的実践の結びつきを再検討するための視点を提示したい。


※お問い合わせ:鍵谷 怜(東京大学東アジア藝文書院特任研究員)

Email: rkagitani[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp(送信時には[at]を@に置き換えてください)

EAA:https://www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp/events/uia-35/

 



登録種別:研究会関連
登録日時:MonAug3113:09:052026
登録者 :田中・顧・神林
掲載期間:20260831 - 20260910
当日期間:20260910 - 20260910