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平成16年度第4回定例研究会のご案内

テーマ 東アジア共同体形成の政治過程
報告者 田中明彦
コメンテーター 大庭三枝(東京理科大)
司会 猪口孝
日時 2004年9月16日(木)午後2時から4時
場所 東京大学東洋文化研究所 大会議室 (3階)

概要
 1997年12月に初めてのASEAN+3の首脳会議が開催されて以来、この枠組による東アジアの多国間協力は、目に見えて進展してきた。現在、政府間会合として、この枠組に依拠するものは、首脳会議以下44も存在するという。会合の数が多くなるだけでなく、この枠組をベースに「東アジア共同体」を形成しようとの言動も多くなってきている。2005年には、ASEAN+3首脳会議に替えて(あるいは、これに加えて)「東アジア・サミット」 と称する首脳会議が開催されるという観測もある。果たして、このような動きは、東アジア共同体を実現させる動きなのであろうか。本報告では、ASEAN+3の枠組みがここまで成長した過程を歴史的に分析するとともに、そこに見られる現実的問題点や課題を指摘する。さらにヨーロッパ連合の統合プロセスの過去50年の歴史を振り返り、また国際政治学における統合論の枠組みを再検討することから、現在の東アジアにおける地域主義や共同体形成に関する理論的研究課題を検討してみたい。

登録種別:研究会関連
登録日時:Mon Aug 23 13:13:54 2004
登録者 :研究協力係
掲載期間:20040823 - 20040916
当日期間:20040916 - 20040916