2012年9月13日(木)の午後、2012年度第3回定例研究会が開催され、桝屋友子教授(東洋文化研究所西アジア研究部門)による「イスラーム絵画における空間の表現」と題する研究報告が行われた。従来、イスラーム絵画では、中国絵画、ヨーロッパ絵画と比べて、遠近や空間に関する理論や分析は殆どなされてこなかった。報告ではこうした関心の下、13~14世紀のイスラーム絵画における空間の表現を分析し、その特徴ならびに15世紀以降のイスラーム絵画への影響について、数多くの貴重な写本絵画を交えて説明が行われた。その後、中国絵画を専門とする板倉聖哲准教授(東洋文化研究所東アジア第二研究部門)によるコメントが行われ、約20名の参加者を交えて、中国絵画やヨーロッパ絵画との比較、相互関係について活発な議論が行われた。
日時 / Date :2012年9月13日(木) 14時30分~16時30分 / 2:30 - 4:30 pm on Thursday, 13th September 2012
場所 / Venue : 東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室 / Conference room 303 (3rd floor), Institute for Advanced Studies on Asia, The University of Tokyo
題目/ Title : 「イスラーム絵画における空間表現」
発表者 / Speaker : 桝屋 友子(東洋文化研究所 教授) / MASUYA, Tomoko (Professor, IASA)
司会 / Chairperson: 鎌田 繁 (東洋文化研究所 教授) / KAMADA, Shigeru (Professor, IASA)
コメンテター / Commentator: 板倉 聖哲(東洋文化研究所 准教授) / ITAKURA, Masaaki (Associate Professor, IASA)
使用言語 / Language: 日本語 / Japanese