科研基盤B「東京学派の研究」の第二回ワークショップ「中国哲学をめぐって」を、2018年10月4日に東洋文化研究所第一会議室で開催いたしました。多くの参加者に来ていただくことができ、大変充実した会となりました。佐藤将之先生(台湾大学)からは、井上哲次郎と井上円了に焦点を当てて、東京大学草創期の中国哲学の状況についてお話をいただきました。井上円了の『星界想遊記』が康有為の『大同書』に影響を与えたという新しい論点も出していただきました。小島毅先生(東京大学)からは、中国哲学史における時代区分論についてのお話をいただきました。それが中国歴史学における時代区分論、そして中国文学史における時代区分論とどう重なるかを論じていただきました。石井剛先生(東京大学)からは、東京学派と中国「近代」哲学の関係についてお話をいただきました。われわれが思っている以上に、当時の日本と中国の哲学的影響関係が大きいことをお示しいただきました。
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タイトル:「中国哲学をめぐって」
発表者:佐藤将之・台湾大学教授
小島毅・東京大学教授
石井剛・東京大学教授
司会:中島隆博・東京大学教授
日時:2018年10月4日(木)10:00~12:00
会場:東京大学東洋文化研究所 第一会議室(3階)
使用言語:日本語
主催:東京大学国際総合日本学ネットワーク(GJS)
共催:東京大学東洋文化研究所(IASA)