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松田教授が台湾・国立政治大学で講演

 松田教授が、3月29日に台湾・国立政治大学国際事務学院で「蔡英文政権下の中台関係の転換ーー『失われた機会』か、『新常態の始まり』か?」(蔡英文政権的誕生與両岸関係的転変:「失去的機会」或「新常態的開端」?)と題した講演を行いました。
 松田教授は同講演で、2016年に誕生した台湾の蔡英文政権と、中国の習近平政権が、何らかのコミュニケーションチャネルを通じて、互いの関係について交渉し、妥結しかけたことを指摘し、しかしながら手詰まり状態を打開し、関係の安定化に失敗したプロセスを詳細な文献紹介をしつつ明らかにしました。そして、この手詰まり状態を打開するため、今後もこのような試みがなされるとすれば、2016年の失敗は「失われた機会」位置づけられるが、このまま互いに内部からの批判を恐れて非妥協的で有り続ければ、それが新たな現状を形成し、「新常態の始まり」ととして位置づけられるようになるだろうと指摘しました。
 当日は政治大学の大学院生を中心に約30名の参加者があり、中台関係や中国外交などについて活発な議論が展開されました。

なお、松田教授は本講演に関係する論文を『問題と研究』という学術誌で近く発表する予定です。
関連URL:http://www.mpjs.nccu.edu.tw/app/news.php?Sn=137




登録種別:研究活動記録
登録日時:FriMar3105:13:172017
登録者 :松田・藤岡
掲載期間:20170329 - 20170629
当日期間:20170329 - 20170329