このたび、パーリ語写本研究で活躍しておられる山中行雄博士をお招きし、パーリ語仏教文献の系統について講演していただくこととなりました。
皆さま、奮ってご参加下さい。
日時: 2018年1月15日(月)15:00-17:00
会場:東洋文化研究所第一会議室
題目:パーリ語仏教文献伝承の二系統について
講師:山中行雄(Research Fellow, Dhammachai Tipitaka Project, Thailand)
概要:
パーリ語仏教文献のテキスト伝承については、従来スリランカと東南アジアの二系統が存在するとされてきた。
一方で、新資料の発見など仏教研究の発展に伴い、現在利用できる資料・情報の量は数十年前とは比較にならないほど増加しており、パーリ語仏教文献伝承も再検討の必要が生じている。
また、これら二系統のテキスト伝承をどのように評価すべきなのかという方法論上の問題もより顕在化している。
本講演では、この問題に関する研究史を紹介し、さらにスリランカと東南アジアの二系統が著しく対照している例を示しながら、この問題への文献学的アプローチについて論じる。
担当:馬場