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本研究所元助教の山内文登氏が、韓国の第4回アリラン賞を受賞しました。

アリラン賞は、韓国の社団法人アリラン連合会が、アリランの普及や研究に功績のあった者に授与する賞で、作品賞、功労賞、研究賞、芸能活動賞に区分され、1年に1分野ずつ選定し授与されています。
2009年度「第4回アリラン賞」は研究賞と決定され、日本の學燈社が刊行する『國文学』2月号に掲載された山内文登「アリランに託された歴史:特攻と革命」 がその対象となりました。
日本で「アリラン特攻隊」として知られる朝鮮人(光山文博こと卓庚鉱)と、中国革命に身を投じた「アリラン革命家」の朝鮮人(金山こと張志楽)という政治的には対照的な二人の同時代人物を対比させつつ、彼らの歌ったアリランを通じて近代朝鮮と東アジアの歴史的な連関性について考察した論文で、「アリランの限りない意味と歴史性、そしてヒューマニズム的な価値をよく分析、整理し、<アリラン>の実体と真価を世に知らせ理解させるのに成果が非常に大きいと認定された」(同賞審査経緯)ものです。
なお、外国人の受賞ははじめてとのこと。
山内文登氏は、現在台湾大学音楽学研究所の助理教授。

授与された石製トロフィーを手に台湾大学キャンパスに立つ山内文登氏

授与された石製トロフィーを手に台湾大学キャンパスに立つ山内文登氏


登録種別:研究活動記録
登録日時:Fri Jan 22 17:16:49 2010
登録者 :宇野
掲載期間:20100118 - 20100201
当日期間:20100118 - 20100118