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2021年度 第4回 定例研究会「複数の主権空間を想像する:『インド残酷物語』と無縁の思想」池亀彩教授(離任研究会)が開催されました

報告

 2021年12月16日(木)14時より、池亀彩准教授(2021年9月離任、10月より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)による2021年度 第4回 定例研究会(離任研究会)「複数の主権空間を想像する:『インド残酷物語』と無縁の思想」がZoomによるオンラインで開催された。158名の参加者があり、これまでインドの王権研究をしてきた池亀准教授は、どのようにインドにおける「主権」問題を扱うかという問題意識に基づき、グル僧院の研究まで進め、主権の概念を分析しながら、主権者としてのグルの特徴を分析した。 
さらに、グルをめぐる議論を深めるため、新著の『インド残酷物語世界一たくましい民』(集英社新書、2021年11月)の内容、および読者からのフィードバックも紹介した。講演後には池亀准教授と参加者との質疑応答も行われた。

当日の様子

開催情報

日時:2021年12月16日(木)14時~16時

会場:オンライン(Zoomミーティング)

題目:複数の主権空間を想像する:『インド残酷物語』と無縁の思想

発表者:池亀 彩(東京大学東洋文化研究所・准教授)
※2021年9月離任、10月より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授

司会:菅 豊(東京大学東洋文化研究所・教授)

コメンテーター:安冨 歩(東京大学東洋文化研究所・教授)

使用言語:日本語

要旨:
 これまで南インドの王権やグル(宗教リーダー)を研究対象としてきた発表者は、帝国や国民国家の枠組みの下でも権力や権威を失わなかった王やグルたちを「主権のパフォーマー(sovereign performers)」とみなし、彼らがどのような社会サービスを地域社会において提供しているのかを調査・研究してきた。本発表では、こうした研究のスピンオフ的に生まれた『インド残酷物語 世界一たくましい民』(集英社新書)について紹介しながら、現代の日本において「インド」という世界を知ることの意義を考えます。



登録種別:研究活動記録
登録日時:FriDec2410:12:442021
登録者 :渡邊・板橋・黄・田川
掲載期間:20211225 - 20220225
当日期間:20211216 - 20211216