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貨幣の本質は、貨幣そのものにあるのではなく、貨幣を使用する人々の循環的なつながり、すなわち回路にこそある。そのつながりには、匿名的に流通する通貨を介する場合と、貨幣単位で記帳しながら指名的な債権債務をつらねた信用の連鎖の場合とがあるが、弾力性に富むが滞留しやすい前者と確定的だが伸縮性に欠ける後者は補完的に働いている。その組み合わせのあり方の世界史大の比較を、国際的かつ学際的な協同により行っている。
外部資金
基盤研究(B)「貨幣の多元性についての国際共同研究:世界史における貨幣間分業とその比較」(2014〜2018年度)基盤研究(B)「取引の一時性・季節性そして空間性がもたらす貨幣間の補完性についての国際共同研究」(2010~2013年度)
特定領域研究「中近世東アジア貨幣史の特殊性・共時性とその貨幣論的含意」(2005~2009年度)
基盤研究(C)「近代アジア・アフリカにおける外国通貨流通の比較史的研究」(2003~2004年度)
萌芽研究「アジア・アフリカにおける貿易銀流通とその終焉についての比較史的研究 」(2002年度)
特定領域研究(A)「貨幣・金融を中心とする近代世界システムにおけるインドと中国の比較」(1999~2000年度)
特定領域研究(A)「貨幣・金融を中心とする近代世界システムにおけるインドと中国の比較」(1999年度)
トヨタ財団研究助成「社会的回路としての貨幣:匿名的通貨と指名的信用の相互補完性についての学際的研究」(2010 –2012年度)
トヨタ財団研究助成「世界史にみる貨幣流通の非均質性、補完性についての研究――自律的で共存的な貨幣システムの可能性を探る」(2005 –2006年度)