東京大学東洋文化研究所

班研究

E2 - 5 「世界哲学としての日本哲学 / Japanese Philosophy as World Philosophy 」

  • 主任:中島隆博

  • 概要:

    世界哲学という新しい運動にコミットしている一人として、世界哲学としての日本哲学を構想したい。これは従来の西洋近代の哲学をモデルにする哲学観を乗り越え、日本哲学から新しい哲学の普遍を提案するものだ。これまでは近代以後の日本の思想的営為を日本哲学、前近代のそれを日本思想と呼んできた。しかし、それは近代の大学制度のもとでの哲学観に基づくもので、極めて西洋中心主義的であった。そこで対象を前近代にも広げ、総体としての日本哲学を問いなおし、その中から普遍的な概念を紡ぎ出すことが必要である。具体的には、世界哲学として日本哲学を語ろうとしてきた哲学者たちと対話し、新たな日本哲学の可能性を明らかにしていきたい。そのためにまずは、トマス・カスリスの『日本哲学小史』やブレット・デービスの『日本哲学ハンドブック』を翻訳し、出版することを目指したい。その上で、わたしたち自身で日本哲学史を書くことを最終目標とする。

    中 島 隆 博  研究統括
    宇 野 瑞 木  翻訳担当
    崎 濱 紗 奈  翻訳担当
    建 部 良 平  翻訳担当
    上 田 有 輝  翻訳担当
















研究内容・成果報告