主任;板倉聖哲
日本に現存する中国絵画の内,仏教絵画を中心にして宗教画が非常に重要な位置を占めている。これらは中国絵画の主流のみからは理解し得ないものであり,むしろ,日本の中でいかに受容されてきたかという視点と合わせて双方からの検討が必要である。本班研究は,様々な文物を対象として受容・理解における共有との差異の相を明らかにするための共同作業である。
内 藤 榮 中国における仏教工芸
伊 東 哲 夫 正倉院を中心にした中国工芸
稲 本 泰 生 中国仏教彫刻史
榎 本 渉 入宋僧、入元僧と文物の交流
板 倉 聖 哲 南宋画壇における仏教絵画の位置
高 橋 範 子 中世日本禅宗画に見る日中関係
高 橋 照 彦 宗教儀礼に用いられた日中陶磁
井 手 誠之輔 仏教絵画における中国・韓国・日本
安 田 治 樹 アジアにおける法華経信仰と美術
馬 場 紀 寿 上座部仏教とその文化的影響
塚 本 麿 充 北宋皇帝をめぐる「文物」と仏教
井 手 誠之輔 大徳寺五百羅漢をめぐる諸問題
伊 藤 大 輔 中世僧侶肖像の史的位置
増 記 隆 介 東アジアから見た院政期仏画