藏本 龍介(くらもと りょうすけ)

取り組んでいるテーマ




1. これまで取り組んできたこと
①ミャンマー仏教研究
・上座部仏教の僧院制度についての民族誌的研究
・現代ミャンマーにおける仏教僧の役割(開発や政治活動など)についての研究

②理論的研究
・贈与(仏教の「布施」を事例として)
・組織(仏教徒組織を事例として)

2. 現在取り組んでいること
①聖典の人類学:「幸せ」とはなにか、「幸せ」になるためにどのように生きるべきか。この人類に普遍的な問題について、各宗教は定式化された言説(=「聖典」)をもっている。これらの「聖典」は常に新たな解釈(=「教義」)へと開かれており、人々の生き方や物質世界に意味をもたらす源泉として、「社会」を(再)創造する基盤となっている。それでは各宗教の「聖典」は、各「社会」においてどのような「教義」として現れているのか。それは逆にどのような「社会」を(再)創造しているのか。現在の研究関心の一つは、こうした「宗教」と「社会」の相互構成的プロセスを、国内外(ミャンマーや日本)における現地調査を通じて民族誌的・歴史的に明らかにすることにある。

②寺院経営の人類学:宗教と経済は相反するものとして捉えられがちである。しかし現実の宗教は、どこまでも経済との密接な関わりの中にある。ある宗教組織が掲げる教えがいかに高邁なものであったとしても、その教えを自己の内外に伝え、浸透させていく(=布教する)ためには、ヒト・モノ(カネを含む)といった資源を獲得・管理・使用するという営み、つまり経営が必要不可欠である。それでは宗教組織は実際にどのように経営されているのか。そこにはどのような特徴や困難があるのか。主にミャンマーの仏教寺院を事例として検討しているほか、日本においては「実験寺院・寳幢寺(https://samgha.org/)」の経営にも関わっている。こうした作業を通じて、仏教の布教メカニズムの一端を解明したいと考えている。この研究を敷衍して、寺院以外の様々な組織(企業やNPOなど)の経営一般についても関心がある。

③生き方の人類学:私たちが、生き生きとした人生や社会をどのように想像/創造できるかという実践的な問題にも関心がある。私は「他者を救う」とか「他者を助ける」という表現があまり好きではない。それは他者を救われる存在、助けられる存在として固定化(場合によっては生産)してしまうように感じるからだ。こうした救う/救われるという二元論を超えたところで、私たちはどのように関わり合い、共に豊かな社会をつくっていけるのだろうか。現在は、上述した「実験寺院・寳幢寺」や、島根発のコミュニティナース(https://community-nurse.jp/)の活動を通して、そのための実践的なヒントを学んでいる。

班研究


ミャンマー近現代史における「国」と「民」



外部資金


科研(基盤B)聖典宗教の人類学:教義のエージェンシーに注目して(2022-2025年度)


科研(基盤B)宗教組織の経営プロセスについての文化人類学的研究(2018-2021年度)


科研(挑戦的萌芽研究)宗教組織の経営についての比較民族誌的研究(2015-2017年度)

経歴

略歴

1979.5.
福岡県生まれ
2003.3.
東京大学教養学部・卒業
2005.3.
東京大学大学院総合文化研究科修士課程・修了
2013.3.
東京大学大学院総合文化研究科博士課程・単位取得満期退学
2013.4.
国立民族学博物館外来研究員
2013.12.
博士(東京大学、学術)
2014.4.
東京大学大学院総合文化研究科・学術研究員
2015.4.
南山大学人類学研究所・第一種研究所員/人文学部・准教授
2017.4.
東京大学東洋文化研究所・准教授
2019.9.
Visiting Scholar, Nanyang Technological University(-2020.8)

学外活動

  • 日本文化人類学会
  • 日本宗教学会
  • 「宗教と社会」学会
  • パーリ学仏教文化学会
  • 東南アジア学会
  • 国際開発学会

教育活動

本学での教育活動

  • 総合文化研究科超域文化科学専攻文化人類学コース(2017年度-)

本学以外での教育活動

  • 愛知学院大学文学部(2014-2015年度)
  • 中京大学現代社会学部(2014-2015年度)
  • 千葉大学文学部(2015、2018.2021年度)
  • 南山大学(2015-2016年度)
  • 慶応大学・愛知学院大学文学部(2014-2015年度)
  • 中京大学現代社会学部(2014-2015年度)
  • 千葉大学文学部(2015、2018.2021年度)
  • 南山大学(2015-2016年度)
  • 慶應義塾大学社会学研究科(2021年度)


受賞歴

  • 2015年 パーリ学仏教文化学会賞(パーリ学仏教文化学会)
  • 2016年 第11回国際宗教研究所賞(国際宗教研究所)
  • 2016年 第15回アジア太平洋研究賞(佳作)(アジア太平洋フォーラム・淡路会議)

著書

  • 藏本龍介 『世俗を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌』 法藏館、2014.11.

編著

  • 藏本龍介 編 『宗教組織の人類学: 宗教はいかに世界を想像/創造しているか』 法藏館、2023.3.
  • 藏本龍介 編 『非営利組織の経営に関する文化人類学的研究(南山大学人類学研究所 研究論集 第6号)』 南山大学人類学研究所、2019.3.

学位論文

  • 藏本龍介 『世俗を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌』、博士論文、東京大学、2013.

学術論文

  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける仏教ナショナリズムの行方」 『東南アジア研究』 第62巻 第1号 (2024.7)、10-27.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Doboku: Changes in the Social Evaluation of Infrastructure Development in Japan."The Semantics of Development in Asia: Exploring 2024.6: 15-28.
  • 藏本龍介 「宗教組織の人類学に向けて」 『宗教組織の人類学: 宗教はいかに世界を想像/創造しているか』 (2023.3)、3-38.
  • 藏本龍介 「「善行」が想像/創造する組織:ミャンマーのダバワ瞑想センターを事例として」 『宗教組織の人類学: 宗教はいかに世界を想像/創造しているか』 (2023.3)、39-78.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Organizational Characteristics of the Thabarwa Center in Thanlyin."Anthropological Studies of CBO and NGO Activities in Myanmar 2022.12: 56-73.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける国家的暴力/革命的暴力の可視化」 『「暴力」から読み解く現代世界』 (2022.6).
  • 藏本龍介 「序(特集:社会を想像/創造する贈与:インド系宗教の現代的展開から)」 『文化人類学』 第85巻 第4号 (2021.3)、659-671.
  • 藏本龍介 「「善行」が想像/創造する組織:ミャンマーのダバワ瞑想センターを事例として」 『文化人類学』 第85巻 第4号 (2021.3)、730-749.
  • 藏本龍介 「仏教を結節点とした「つながり」とその変容」 『転換期のミャンマーを生きる:「統制」と公共性の人類学』 風響社、2020.3、141-164.
  • 藏本龍介 「出家者とカネ:上座仏教徒社会ミャンマーの事例から」 『お金:お金に振り回されない生き方 (サンガジャパンVol.34)』 サンガ、2019.12、59-81.
  • 藏本龍介 「関与と逃避の狭間で:ミャンマーにおける出家者の開発実践の行方」 『宗教と開発の人類学』 春風社、2019.6、99-132.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Monks’ Lives Shaped by Food: A Case Study in Myanmar."Religious Studies in Japan 4 2018.2: 47-64.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Visualization of Buddhism in Myanmar Monastic life and the Distribution of Monasteries in Yangon." Mapping Buddhist Cultures among Theravadin in Time and Space: CIAS, Kyoto University, 2017: 127-140.
  • 藏本龍介 「「食」が形づくる出家生活」 『宗教研究』 第90巻 第2号 (2016.9)、29-54.
  • 藏本龍介 「モラルを超えたモラル:現代ミャンマーにおける仏教の公共的役割についての一考察」 『コンタクト・ゾーン』 第8号 (2016.3)、15-28.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの僧院から」 『南山考人』 第44号 (2016.3)、81-86.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける宗教対立の行方:上座仏教僧の活動に注目して」 『現代宗教2016』 国際宗教研究所、2016.3、99-117.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの社会参加仏教:出家者の活動に注目して」 『社会参加仏教:アジアにおける宗教と政治』 北海道大学出版会、2015.4、263-272.
  • 藏本龍介 「「身体知(声)」から「教養知(文字)」へ:ミャンマーにおける仏教的知識の変容とそのインパクト」 『宗教実践における声と文字:東南アジア地域からの展望』 京都大学地域研究統合情報センター共同研究 平成25~平成26年度 成果報告論集、2015.3、26-38.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの瞑想センター:歴史と現状に関する調査報告」 『社会人類学年報』 第40巻 (2014.12)、107-119.
  • 藏本龍介 「律を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける僧院組織改革の行方」 『アジア・アフリカ言語文化研究』 第88号 (2014.10)、65-89.
  • 藏本龍介 「都市を生きる出家者たち:ミャンマー・ヤンゴンを事例として」 『国立民族学博物館研究報』 第39巻 第1号 (2014.8)、1-44.
  • 藏本龍介 「近代化を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマー・ヤンゴンを事例として」 『宗教と社会』 第20号 (2014.6)、17-32.
  • 藏本龍介 「上座仏教徒社会ミャンマーにおける「出家」の挑戦:贈与をめぐる出家者/在家者関係の動態」 『文化人類学』 第78巻 第4号 (2014.3)、492-514.
  • 藏本龍介 「上座仏教サンガの派閥とはなにか:ミャンマーの「ガイン」を事例として」 『パーリ学仏教文化学』 第27号 (2013.12)、47-66.
  • 藏本龍介 「「寺子屋」と「塾」:公立学校を補う場」 『ミャンマーを知るための60章』 明石書店、2013.10、162-166.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの僧院巡礼:「森」へ向かう都市住民たち」 『聖地巡礼ツーリズム』 弘文堂、2012.11、42-45.
  • 藏本龍介 「ミャンマー上座仏教の世界:出家者の視点から」 『アジアの仏教と神々』 法藏館、2012.6、85-104.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける国家・サンガ関係」 『宗教研究』 第85巻 第4号 (2012.3)、133-134.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける上座仏教寺院の社会貢献活動:社会逃避的な寺院が持つ社会的機能について」 『国際宗教研究所ニュースレター』 第72号 (2011.10)、6-10.
  • 藏本龍介 「ミャンマー都市部の僧院経営:上座仏教における出家者と社会の関係についての一考察」 『富士ゼロックス小林節太郎記念基金2009年度研究助成論文』 富士ゼロックス小林節太郎記念基金、2011.8、1-35.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける仏教の展開」 『静と動の仏教(新アジア仏教史第4巻スリランカ・東南アジア編)』 佼成出版社、2011.1、165-205.
  • 藏本龍介 「僧院は誰のものか:ミャンマー上座仏教における財の所有」 『パーリ学仏教文化学』 第24号 (2010.12)、25-48.
  • 藏本龍介 「現代上座仏教徒社会の「アラハン」:タイにおける「聖人化」のプロセス」 『文化人類学』 第71巻 第1号 (2006.6)、119-133.

書評論文・書誌紹介

  • 藏本龍介 「書評:山本信人監修・宮原暁編著『東南アジア地域研究入門2 社会』 」 『東南アジア:歴史と文化』 第47巻 (2018.5)、87-91.
  • 藏本龍介 「書評:矢野秀武『国家と上座仏教ータイの政教関係』 」 『東南アジア研究』 第55巻 第2号 (2018.1)、402-405.
  • 藏本龍介 「書評:阿曽村邦昭・奥平龍二編『ミャンマー: 国家と民族』 」 『パーリ学仏教文化学』 第30号 (2016.12)、117-125.
  • 藏本龍介 「書評:小島敬裕『国境と仏教実践:中国・ミャンマー境域における上座仏教徒社会の民族誌』 」 『アジア・アフリカ地域研究』 第14巻 第1号 (2014.12)、124-127.
  • 藏本龍介 「書評:飯國有佳子『現代ビルマにおける宗教的実践とジェンダー』 」 『文化人類学』 第77巻 第2号 (2012.9)、327-330.

口頭発表

  • 藏本龍介 「出家生活と「食」:上座部仏教徒社会ミャンマーの事例から」 日蓮宗宗務院主催令和3年度スタディーツアー 2023年3月.
  • 藏本龍介 「ミャンマー・出家者の世界」 武蔵野大学仏教文化研究所「世界の国々と仏教」 2021年10月.
  • 藏本龍介 「ミャンマー」 公益財団法人仏教伝道協会「世界の仏教を学ぶ」 2021年9月.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Attempts at “Homelessness”: the nonreciprocal relationship between monks and lay people in modern Myanmar." Presented at the AAS(Association for Asian Studies)2020 Annual Conference, September 2020.
  • 藏本龍介 「ミャンマー仏教の世界:仏と共に生きる人々」 武蔵野大学日曜講演会 2020年5月.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "How can we envision the Anthropology of Buddhism?" Presented at the SEASIA Biennial Conference 2019, December 2019.
  • 藏本龍介 「「すべてを与えると、すべてが手に入る」:ミャンマー「自然法」瞑想センターを事例として」 第53回日本文化人類学会 2019年6月.
  • 藏本龍介 「現代ミャンマーの僧院生活」 龍谷大学アジア仏教文化研究センター2018年度第2回国際シンポジウム「文献学上の持律生活と現在の持律生活」 2018年11月.
  • 藏本龍介 「ミャンマー仏教の世界:仏と共に生きる人々」 第18回東京大学東洋文化研究所公開講座 『アジアの教』 2018年10月.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける出家者の開発実践の変遷と行方」 第52回日本文化人類学会 2018年6月.
  • Kuramoto, Ryosuke. "Visualizations of Myanmar Buddhism: Monk’s Movement and Monasteries in Yangon." Presented at the The workshop of Mapping Buddhist Cultures among Theravadin in Time and Space, September 2016.
  • Kuramoto, Ryosuke. "Morality beyond Morality: A case study of Theravāda Buddhist monks in Myanmar." Presented at the International Union of Anthropological and Ethnological Sciences 2015, July 2015.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Envisioning ‘Myanmar Sangha’: An ‘Imagined Community’ of monks created by ‘a learning pilgrimage’." Presented at the International Burma Studies Conference 2014, August 2014.
  • 藏本龍介 「都市を生きる出家者たち:ミャンマー最大都市ヤンゴンを事例として」 東南アジア学会第91回研究大会 2014年6月.
  • 藏本龍介 「上座仏教サンガの派閥とはなにか:ミャンマーの「ガイン」を事例として」 パーリ学仏教文化学会第27回学術大会 2013年5月.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける国家・サンガ関係」 日本宗教学会2011年度学術大会 2011年9月.
  • Kuramoto, Ryosuke. "Structure of the Myanmar Sangha: Institution and Network." Presented at the 2011 International Conference of Institute for Southeast Asian Studies/Pusan University of Foreign Studies, June 2011.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける上座仏教寺院の社会貢献活動:社会逃避的な寺院が持つ社会的機能についての一考察」 「宗教と社会」学会第18回学術大会 2010年5月.
  • 藏本龍介 「寺院は誰のモノ?:ミャンマー上座仏教寺院における財の所有と分配」 パーリ学仏教文化学会第24回学術大会 2010年5月.
  • 藏本龍介 「もらっても親しくなるな:贈与論からみた上座仏教の出家者・在家者関係」 第43回日本文化人類学会研究大会 2009年5月.
  • 藏本龍介 「現代上座部仏教社会の「アラハン」:タイにおける「聖人化」のプロセス」 第39回日本文化人類学会研究大会 北海道大学 2005年5月.

著書

  • 藏本龍介 『世俗を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌』 法藏館、2014.11.

編著

  • 藏本龍介 編 『宗教組織の人類学: 宗教はいかに世界を想像/創造しているか』 法藏館、2023.3.
  • 藏本龍介 編 『非営利組織の経営に関する文化人類学的研究(南山大学人類学研究所 研究論集 第6号)』 南山大学人類学研究所、2019.3.

学位論文

  • 藏本龍介 『世俗を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌』、博士論文、東京大学、2013.

学術論文

  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける仏教ナショナリズムの行方」 『東南アジア研究』 第62巻 第1号 (2024.7)、10-27.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Doboku: Changes in the Social Evaluation of Infrastructure Development in Japan."The Semantics of Development in Asia: Exploring 2024.6: 15-28.
  • 藏本龍介 「宗教組織の人類学に向けて」 『宗教組織の人類学: 宗教はいかに世界を想像/創造しているか』 (2023.3)、3-38.
  • 藏本龍介 「「善行」が想像/創造する組織:ミャンマーのダバワ瞑想センターを事例として」 『宗教組織の人類学: 宗教はいかに世界を想像/創造しているか』 (2023.3)、39-78.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Organizational Characteristics of the Thabarwa Center in Thanlyin."Anthropological Studies of CBO and NGO Activities in Myanmar 2022.12: 56-73.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける国家的暴力/革命的暴力の可視化」 『「暴力」から読み解く現代世界』 (2022.6).
  • 藏本龍介 「序(特集:社会を想像/創造する贈与:インド系宗教の現代的展開から)」 『文化人類学』 第85巻 第4号 (2021.3)、659-671.
  • 藏本龍介 「「善行」が想像/創造する組織:ミャンマーのダバワ瞑想センターを事例として」 『文化人類学』 第85巻 第4号 (2021.3)、730-749.
  • 藏本龍介 「仏教を結節点とした「つながり」とその変容」 『転換期のミャンマーを生きる:「統制」と公共性の人類学』 風響社、2020.3、141-164.
  • 藏本龍介 「出家者とカネ:上座仏教徒社会ミャンマーの事例から」 『お金:お金に振り回されない生き方 (サンガジャパンVol.34)』 サンガ、2019.12、59-81.
  • 藏本龍介 「関与と逃避の狭間で:ミャンマーにおける出家者の開発実践の行方」 『宗教と開発の人類学』 春風社、2019.6、99-132.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Monks’ Lives Shaped by Food: A Case Study in Myanmar."Religious Studies in Japan 4 2018.2: 47-64.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Visualization of Buddhism in Myanmar Monastic life and the Distribution of Monasteries in Yangon." Mapping Buddhist Cultures among Theravadin in Time and Space: CIAS, Kyoto University, 2017: 127-140.
  • 藏本龍介 「「食」が形づくる出家生活」 『宗教研究』 第90巻 第2号 (2016.9)、29-54.
  • 藏本龍介 「モラルを超えたモラル:現代ミャンマーにおける仏教の公共的役割についての一考察」 『コンタクト・ゾーン』 第8号 (2016.3)、15-28.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの僧院から」 『南山考人』 第44号 (2016.3)、81-86.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける宗教対立の行方:上座仏教僧の活動に注目して」 『現代宗教2016』 国際宗教研究所、2016.3、99-117.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの社会参加仏教:出家者の活動に注目して」 『社会参加仏教:アジアにおける宗教と政治』 北海道大学出版会、2015.4、263-272.
  • 藏本龍介 「「身体知(声)」から「教養知(文字)」へ:ミャンマーにおける仏教的知識の変容とそのインパクト」 『宗教実践における声と文字:東南アジア地域からの展望』 京都大学地域研究統合情報センター共同研究 平成25~平成26年度 成果報告論集、2015.3、26-38.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの瞑想センター:歴史と現状に関する調査報告」 『社会人類学年報』 第40巻 (2014.12)、107-119.
  • 藏本龍介 「律を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける僧院組織改革の行方」 『アジア・アフリカ言語文化研究』 第88号 (2014.10)、65-89.
  • 藏本龍介 「都市を生きる出家者たち:ミャンマー・ヤンゴンを事例として」 『国立民族学博物館研究報』 第39巻 第1号 (2014.8)、1-44.
  • 藏本龍介 「近代化を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマー・ヤンゴンを事例として」 『宗教と社会』 第20号 (2014.6)、17-32.
  • 藏本龍介 「上座仏教徒社会ミャンマーにおける「出家」の挑戦:贈与をめぐる出家者/在家者関係の動態」 『文化人類学』 第78巻 第4号 (2014.3)、492-514.
  • 藏本龍介 「上座仏教サンガの派閥とはなにか:ミャンマーの「ガイン」を事例として」 『パーリ学仏教文化学』 第27号 (2013.12)、47-66.
  • 藏本龍介 「「寺子屋」と「塾」:公立学校を補う場」 『ミャンマーを知るための60章』 明石書店、2013.10、162-166.
  • 藏本龍介 「ミャンマーの僧院巡礼:「森」へ向かう都市住民たち」 『聖地巡礼ツーリズム』 弘文堂、2012.11、42-45.
  • 藏本龍介 「ミャンマー上座仏教の世界:出家者の視点から」 『アジアの仏教と神々』 法藏館、2012.6、85-104.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける国家・サンガ関係」 『宗教研究』 第85巻 第4号 (2012.3)、133-134.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける上座仏教寺院の社会貢献活動:社会逃避的な寺院が持つ社会的機能について」 『国際宗教研究所ニュースレター』 第72号 (2011.10)、6-10.
  • 藏本龍介 「ミャンマー都市部の僧院経営:上座仏教における出家者と社会の関係についての一考察」 『富士ゼロックス小林節太郎記念基金2009年度研究助成論文』 富士ゼロックス小林節太郎記念基金、2011.8、1-35.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける仏教の展開」 『静と動の仏教(新アジア仏教史第4巻スリランカ・東南アジア編)』 佼成出版社、2011.1、165-205.
  • 藏本龍介 「僧院は誰のものか:ミャンマー上座仏教における財の所有」 『パーリ学仏教文化学』 第24号 (2010.12)、25-48.
  • 藏本龍介 「現代上座仏教徒社会の「アラハン」:タイにおける「聖人化」のプロセス」 『文化人類学』 第71巻 第1号 (2006.6)、119-133.

書評論文・書誌紹介

  • 藏本龍介 「書評:山本信人監修・宮原暁編著『東南アジア地域研究入門2 社会』 」 『東南アジア:歴史と文化』 第47巻 (2018.5)、87-91.
  • 藏本龍介 「書評:矢野秀武『国家と上座仏教ータイの政教関係』 」 『東南アジア研究』 第55巻 第2号 (2018.1)、402-405.
  • 藏本龍介 「書評:阿曽村邦昭・奥平龍二編『ミャンマー: 国家と民族』 」 『パーリ学仏教文化学』 第30号 (2016.12)、117-125.
  • 藏本龍介 「書評:小島敬裕『国境と仏教実践:中国・ミャンマー境域における上座仏教徒社会の民族誌』 」 『アジア・アフリカ地域研究』 第14巻 第1号 (2014.12)、124-127.
  • 藏本龍介 「書評:飯國有佳子『現代ビルマにおける宗教的実践とジェンダー』 」 『文化人類学』 第77巻 第2号 (2012.9)、327-330.

口頭発表

  • 藏本龍介 「出家生活と「食」:上座部仏教徒社会ミャンマーの事例から」 日蓮宗宗務院主催令和3年度スタディーツアー 2023年3月.
  • 藏本龍介 「ミャンマー・出家者の世界」 武蔵野大学仏教文化研究所「世界の国々と仏教」 2021年10月.
  • 藏本龍介 「ミャンマー」 公益財団法人仏教伝道協会「世界の仏教を学ぶ」 2021年9月.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Attempts at “Homelessness”: the nonreciprocal relationship between monks and lay people in modern Myanmar." Presented at the AAS(Association for Asian Studies)2020 Annual Conference, September 2020.
  • 藏本龍介 「ミャンマー仏教の世界:仏と共に生きる人々」 武蔵野大学日曜講演会 2020年5月.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "How can we envision the Anthropology of Buddhism?" Presented at the SEASIA Biennial Conference 2019, December 2019.
  • 藏本龍介 「「すべてを与えると、すべてが手に入る」:ミャンマー「自然法」瞑想センターを事例として」 第53回日本文化人類学会 2019年6月.
  • 藏本龍介 「現代ミャンマーの僧院生活」 龍谷大学アジア仏教文化研究センター2018年度第2回国際シンポジウム「文献学上の持律生活と現在の持律生活」 2018年11月.
  • 藏本龍介 「ミャンマー仏教の世界:仏と共に生きる人々」 第18回東京大学東洋文化研究所公開講座 『アジアの教』 2018年10月.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける出家者の開発実践の変遷と行方」 第52回日本文化人類学会 2018年6月.
  • Kuramoto, Ryosuke. "Visualizations of Myanmar Buddhism: Monk’s Movement and Monasteries in Yangon." Presented at the The workshop of Mapping Buddhist Cultures among Theravadin in Time and Space, September 2016.
  • Kuramoto, Ryosuke. "Morality beyond Morality: A case study of Theravāda Buddhist monks in Myanmar." Presented at the International Union of Anthropological and Ethnological Sciences 2015, July 2015.
  • KURAMOTO, Ryosuke. "Envisioning ‘Myanmar Sangha’: An ‘Imagined Community’ of monks created by ‘a learning pilgrimage’." Presented at the International Burma Studies Conference 2014, August 2014.
  • 藏本龍介 「都市を生きる出家者たち:ミャンマー最大都市ヤンゴンを事例として」 東南アジア学会第91回研究大会 2014年6月.
  • 藏本龍介 「上座仏教サンガの派閥とはなにか:ミャンマーの「ガイン」を事例として」 パーリ学仏教文化学会第27回学術大会 2013年5月.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける国家・サンガ関係」 日本宗教学会2011年度学術大会 2011年9月.
  • Kuramoto, Ryosuke. "Structure of the Myanmar Sangha: Institution and Network." Presented at the 2011 International Conference of Institute for Southeast Asian Studies/Pusan University of Foreign Studies, June 2011.
  • 藏本龍介 「ミャンマーにおける上座仏教寺院の社会貢献活動:社会逃避的な寺院が持つ社会的機能についての一考察」 「宗教と社会」学会第18回学術大会 2010年5月.
  • 藏本龍介 「寺院は誰のモノ?:ミャンマー上座仏教寺院における財の所有と分配」 パーリ学仏教文化学会第24回学術大会 2010年5月.
  • 藏本龍介 「もらっても親しくなるな:贈与論からみた上座仏教の出家者・在家者関係」 第43回日本文化人類学会研究大会 2009年5月.
  • 藏本龍介 「現代上座部仏教社会の「アラハン」:タイにおける「聖人化」のプロセス」 第39回日本文化人類学会研究大会 北海道大学 2005年5月.

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