私たち人間にとって「善く食べる」とは何かを探求しています。農業経済学、食の社会学、食の倫理学・思想を専門としています。これまでは、食育、食生活、食文化、食料政策、フードシステムなど食に関わる広範なテーマについて主に日本と西洋(特にフランス)の比較視点をもって研究してきました。これらの研究は『食の豊かさ 食の貧困』『Food Education and Gastronomic Tradition in Japan and France』『食育の理論と教授法』という三つの書籍にまとめております。
現在は、日本と西洋という従来の二項対立的な図式に「アジア」という第三の視点を統合して、日本の食文化・フードシステムを再考する研究を行なっています。具体的には以下のような研究テーマです。
- 新しい時代の東アジア食文化論、「食の近代化」の再考
- 近現代東アジアの食生活とフードシステムの変容
- 東アジアにおけるProtein Transition、健康と持続可能性の共存/対立
- 日本食思想史研究、禅思想から近代栄養思想まで
- 茶の総合研究(思想・文化・経済)、特に宇治茶の研究