取り組んでいるテーマ
キーワード:東アジアと東南アジアの歴史記述、小国外交、タイ現代史、紛争と和解
現代タイを事例に、対外認識、歴史記述、外交言説を研究している。具体的には次の3点を主な課題としている。
①タイ社会が諸外国への感情を反感から好感へ、敵対から和解へと変化させる社会的過程とその条件の分析。
②諸外国が歴史記述や記憶の中でどのように語られ、教科書、博物館、メディアを通じて具現化されるか、その役割とナショナリズムへの影響を追跡し、憎悪感や敵対関係の要因を解明すること。
③歴史教育が和解に繋がる可能性を探り、東南アジア各国の歴史対話を通じて、歴史教育・記述が敵対関係とどのように関係するかを研究する。これにより、地球市民を育成するための歴史教育のあり方を明らかにしたい。
進行中のプロジェクト
・「第二次世界大戦をめぐるタイの歴史記憶に見る日本表象」JFE21世紀財団アジア歴史研究助成 2025年
・「東アジア国際秩序の歴史的形成過程:非西洋国際関係論と地域研究の接合」科研費・基盤B(研究分担者)2024〜2027年
・「メコン河下流地域における住民レベルの気候変動適応とJust in Time提供への学び合い」トヨタ財団研究助成(研究分担者)2024〜2026年