大野 公賀(おおの きみか)

取り組んでいるテーマ


清末から民国期にかけて日本に留学した中国人の活動を中心に、戦時期も含めての日中文化交流を主要な研究テーマとしている。具体的には、竹久夢二の作品はじめ日本のコマ絵や漫画から影響を受けた豊子愷の漫画、日中漫画史、豊子愷の芸術と宗教の師である李叔同(弘一法師)の出家前・出家後の活動、豊子愷や夏丏尊、朱光潜ら白馬湖作家軍による随筆と教育啓蒙活動(立達学園、開明書店)について研究を行っている。

経歴

略歴

2003
東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了(専攻 近現代中国文学)
2004
東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻 ティーチング・アシスタント
2006
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学
2006
東京大学大学院人文社会系研究科事務補佐員
2009
東京大学大学院人文社会系研究科助教(中国語中国文学研究室)
2009
博士 (文学) 学位取得 (東京大学)
2010
東京大学東洋文化研究所特任准教授(国際学術交流室)
2012
東京大学東洋文化研究所准教授(国際学術交流室)
2013.3
辞職

学外活動

  • 日本中国学会
  • 東方学会
  • 杭州師範大学弘一大師・豊子愷研究中心特約研究員

教育活動

本学以外での教育活動

  • 山梨大学(2004~2006年度)
  • 高崎経済大学(2006年度)
  • 津田塾大学(2006~2010年度)
  • 東京藝術大学(2008年度)
  • 慶應義塾大学(2011年度~)

著書

  • 大野公賀 『中華民国期の豊子愷――新たなる市民倫理としての「生活の芸術」論』 東京大学大学院人文社会研究科博士論文ライブラリー BookPark、2009.

学位論文

  • 大野公賀 『中華民国期の豊子愷――新たなる市民倫理としての「生活の芸術」論』、博士論文、東京大学大学院人文社会研究科、2009.

学術論文

  • 大野公賀 「黄檗山萬福寺所蔵『華厳経疏論纂要』と、戦時下の日中文化交流」 『黄檗文華』 第131号 黄檗山萬福寺文華殿 (2012)、98-104. [Link]
  • 大野公賀 「弘一法師(李叔同)と日本 : 清末から民国期の中日文化交流の一例として」 『東洋文化研究所紀要』 第160巻 東京大学東洋文化研究所 (2011.12)、39-78. [Link]
  • 大野公賀 「Book Review 漫画という新興文芸形式の上海における発展の軌跡--上海図書館編『老上海漫画図誌』」 『東方』 第365号 東方書店 (2011.7)、32-35. [Link]
  • 大野公賀 「豊子愷『生活の芸術』論について」 『BI』 東京大学東洋文化研究所、2011.
  • 大野公賀 「弘一大師与豊子愷的交流及仏教信仰」 『如月清涼』 中国広播電視出版社、2010、283-302. (中国語)
  • 大野公賀 「1920年代および30年代上海における立達学園と開明書店」 『津田塾大学紀要』 第42巻 津田塾大学 (2010)、307-335.
  • 大野公賀 「豊子愷の仏教信仰における弘一法師と馬一浮:『護生画集』を中心に」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第13巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2010)、129-154.
  • 大野公賀 「豊子愷における自己確立のための模索:浙江省立第一師範から東京留学まで」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第12巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2009)、1-27.
  • 大野公賀 「豊子愷の芸術観形成過程におけるジョン・ラスキンおよびクライブ・ベルの影響」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第10巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2007)、96-119.
  • 大野公賀 「民国期における『子愷漫画』の流行――新興都市大衆と豊子愷」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第8巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2005)、56-74.
  • 大野公賀 「中華民国時期都市大衆文化的形成与豊子愷的漫画」 『想像的本邦:現代文学十五論』 麦田出版、2005、137-159. (中国語)
  • 大野公賀 「追求精神的自由――従《教師日記》読豊子愷」 『論豊子愷』 天馬出版有限公司、2005、276-293. (中国語)

口頭発表

  • 大野公賀 「民国期中国と日本の文化交流:弘一法師(李叔同)を中心に」 東アジアにおける「知」の流通――近代を中心に―― 2011年1月28日 京都大学人文科学研究所.

著書

  • 大野公賀 『中華民国期の豊子愷――新たなる市民倫理としての「生活の芸術」論』 東京大学大学院人文社会研究科博士論文ライブラリー BookPark、2009.

学位論文

  • 大野公賀 『中華民国期の豊子愷――新たなる市民倫理としての「生活の芸術」論』、博士論文、東京大学大学院人文社会研究科、2009.

学術論文

  • KImika Ono,. "On Feng Zikai's War Cartoons."East Asia in the Context of World/Global History (2012): 412.
  • 大野公賀 「豊子愷の戦争漫画について」『世界史/グローバル・ヒストリーにおける東アジア』 (2012)、238-246.
  • 大野公賀 「关于丰子恺的战争漫画」『世界史/全球史视野中的东亚』 (2012)、132-139. (中国語)
  • 大野公賀 「黄檗山萬福寺所蔵『華厳経疏論纂要』と、戦時下の日中文化交流」 『黄檗文華』 第131号 黄檗山萬福寺文華殿 (2012)、98-104. [Link]
  • 大野公賀 「弘一法師(李叔同)と日本 : 清末から民国期の中日文化交流の一例として」 『東洋文化研究所紀要』 第160巻 東京大学東洋文化研究所 (2011.12)、39-78. [Link]
  • 大野公賀 「Book Review 漫画という新興文芸形式の上海における発展の軌跡--上海図書館編『老上海漫画図誌』」 『東方』 第365号 東方書店 (2011.7)、32-35. [Link]
  • 大野公賀 「豊子愷『生活の芸術』論について」 『BI』 東京大学東洋文化研究所、2011.
  • 大野公賀 「弘一大師与豊子愷的交流及仏教信仰」 『如月清涼』 中国広播電視出版社、2010、283-302. (中国語)
  • 大野公賀 「1920年代および30年代上海における立達学園と開明書店」 『津田塾大学紀要』 第42巻 津田塾大学 (2010)、307-335.
  • 大野公賀 「豊子愷の仏教信仰における弘一法師と馬一浮:『護生画集』を中心に」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第13巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2010)、129-154.
  • 大野公賀 「豊子愷における自己確立のための模索:浙江省立第一師範から東京留学まで」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第12巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2009)、1-27.
  • 大野公賀 「豊子愷の芸術観形成過程におけるジョン・ラスキンおよびクライブ・ベルの影響」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第10巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2007)、96-119.
  • 大野公賀 「民国期における『子愷漫画』の流行――新興都市大衆と豊子愷」 『東京大学中国語中国文学研究室紀要』 第8巻 東京大学中国語中国文学研究室 (2005)、56-74.
  • 大野公賀 「中華民国時期都市大衆文化的形成与豊子愷的漫画」 『想像的本邦:現代文学十五論』 麦田出版、2005、137-159. (中国語)
  • 大野公賀 「追求精神的自由――従《教師日記》読豊子愷」 『論豊子愷』 天馬出版有限公司、2005、276-293. (中国語)

口頭発表

  • 大野公賀 「民国期中国と日本の文化交流:弘一法師(李叔同)を中心に」 東アジアにおける「知」の流通――近代を中心に―― 2011年1月28日 京都大学人文科学研究所.

一般向け記事

  • 大野公賀 「翻訳 包 茂紅(北京大学歴史系) 中国的环境史研究和新世界史的构建 」 『東洋文化研究所紀要』 第161巻 東京大学東洋文化研究所 (2012.3)、280-246. [Link]

連絡先

*後ろに@ioc.u-tokyo.ac.jpをつけてください。

メールアドレス:ono