主任:長澤榮治
東アラブを中心とした中東諸国・地域について,近代以降の社会経済変容と政治社会思想との展開の相互の関係を,各地の事例研究に依拠して比較考察する。対象とする国・地域は、旧オスマン帝国版図の各地域、エジプト、パレスチナ、スーダン、イエメン、湾岸地域などであり、法思想と法制度の変容、政治エリートと大衆運動、クルド人やユダヤ教徒問題など主題も扱う。また、上記の研究と関連して、法制史資料・議会議事録資料・各種統計資料に関する資料文献学的研究を並行して行なう。
池 田 美佐子 近代エジプトの社会問題論争
岩 崎 えり奈 エジプトにおける中央地方関係の変容と地域社会
臼 杵 陽 パレスチナと東洋系ユダヤ人社会
岡野内 正 クルド民族運動と国際経済ネットワーク
勝 沼 聡 近代エジプト地方社会における医療・衛生事業
栗 田 禎 子 近代スーダン社会の変容と思想運動
後 藤 絵 美 イスラーム主義概念に関する研究
齋 藤 久美子 オスマン帝国の法制資料と官報の比較研究
佐 藤 尚 平 湾岸アラブ諸国の社会変容とイギリス帝国
杉 田 英 明 近代アラブ文学に見る中東の社会変容
鈴 木 恵 美 エジプトの議会政治エリートの変容
長 澤 榮 治 現代アラブの社会変容と思想運動
長谷部 圭 彦 オスマン帝国の法制資料の相互連関に関する基礎的研究
福 田 安 志 湾岸地域における社会変容と思想運動
堀 井 聡 江 イスラーム法とアラブ諸国の近現代法をめぐる問題
松 本 弘 近代イエメン社会の変容と政治運動
森 まり子 イスラエル建国史における民族分離思想と対アラブ政策の関係