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教員の新著が刊行されました
額定其労・佐々木健・髙田久実・丸本由美子 編 『身分と経済』(慈学社)

編者からの紹介

 

 法制史学会理事会は、若手会員に研究発表の場を提供し、法制史研究の新展開を期し、併せて会員の交流活動を発展させるべく、記念論集刊行を計画した。分野ごとに四名の編集委員が委嘱され、公募・査読を経て、編集委員会で慎重に検討し、一二本の論文が掲載されることとなった。古代から近現代、日本から東洋・西洋へと広がる、意欲作の集成である。現時点での到達点を示し、未完を自覚し、更新を俟つ法制史の研究として、世に問い批評を乞う趣旨に出たものである。少なくとも、編者のそうした意図は一定程度、果たされたものと信じる。(中略)
  編集委員会が初回会合で協議した結果、「身分と経済」を緩やかな共通論題として原稿を募集することとした。法科派・文科派の双方に跨る論考であれば、必然的に、身分制社会や法と経済学に近い社会史的要素を含むと考えられたからであり、近代法史においても当事者・行為者の法的地位(身分)が重要論点となるからでもある。それは同時に、実質的に、若手会員の自由な発想による問題設定を尊重することにもなる。(「序文」より)
  以上のような趣旨と経緯による論文集である。額定其労は東洋法制史「分野」からの編集委員を担当し、拙稿「奴隷なのか、従属民なのか――清代モンゴルにおける主従関係と人身売買――」を収録している。


目次等、詳細情報は教員の著作コーナーに掲載した記事をご覧ください。


 

 


登録種別:研究活動記録
登録日時:MonNov1814:14:062019
登録者 :額定其労・田川・野久保(撮影)・藤岡
掲載期間:20191118 - 20200218
当日期間:20191118 - 20191118