講演概要
前近代の東アジアで「おしえ」は普遍的で包括的なものとして語られ実践されていました。
「おしえ」は、哲学でもあり、宗教でもあり、文学でもあり、歴史でもあって、またいろいろな境界線を越えていろいろな人々に共有されていました。
しかし、前近代の教えは十九世紀後半から近代的な知識分類によって再編されることになりました。
本講演は、東アジアで共有されてきた普遍的概念「おしえ」が近世近代日本において如何に近代化され、近代国民国家の建設に役に立つ一国知に変わったか、を紹介します。
講師紹介

基本的な問題関心は、1、近現代日本と東アジア歴史、2、「空間」から東アジアの歴史を考えること、3、宗教と世俗性と近現代国家の関係です。これらのテーマと問題を理論的思考と実証的研究を結びついた形で考えています。
1993.7 | 中国北京第二外国語学院英文学科 卒 |
1993.7 | 中国国際航空会社乗務員(1999.12まで) |
2002.3 | カナダトロント大学大学院東アジア研究修士学位取得 |
2007.4 | 立命館大学文学部客員研究員(2008.3まで) |
2011.8 | アメリカシカゴ大学大学院東アジア言語と文化研究博士学位取得 |
2011.9 | シンガポール国立大学アジア研究所ポスドク研究員 |
2014.4 | 東京大学東洋文化研究所准教授 |