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教員の編著が刊行されました
『 明清文学論集 』編集委員会 編 『 明清文学論集 その楽しさ その広がり 』(東方書店)

出版社による紹介

本書は大木康先生が東京大学東洋文化研究所をご退職されるのを機として企画された、大木先生とその受業生による論文集である。
第一部には『三国演義』『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』のいわゆる四大奇書をさまざまな角度から扱った5篇を収め、第二部には「三言二拍」に代表される明末の短篇小説集や清代の文言小説・白話小説それぞれの最高峰と評価される『聊斎志異』と『紅楼夢』を扱う計5篇に加え、大木先生ご自身による『京本通俗小説』の成書を考察した論文を収めた。第三部は、明清文学そのものばかりではなく、それを生み出した社会的背景や文人のネットワーク、そして世に伝え広めた出版に関わる問題を扱う6篇の論文からなる。第四部には、16世紀から19世紀後半に至るまでのさまざまな時代における朝鮮半島や日本に与えた影響、さらに明代に先立つ元代禅林の文学とその影響などをめぐる6篇を収める。

著者の言葉

本書は二〇二四年三月に大木康先生が東京大学東洋文化研究所をご退職されるのを機として企画された、大木先生とその受業生による論文集である。(略)かかる四部構成は、大木先生の長年にわたるご研究の縮図であるとも言えよう。その出発点についてはあとがきで自らお書きいただいたが、先生が常に研究を心から楽しみながら、隣接する問題へと関心を広げ続けた結果として、それに惹きつけられて集まった受業生たちの研究テーマもこれだけの広がりを持つものとなったのであろう。(略)本書を手に取っていただいた読者の方々にも、執筆陣の感じた楽しさが伝わり、それが研究の輪を広げることに繫がるようであれば、これもまた楽しからずや、である。(「まえがき」より)

 

 

担当:大木・上原


著者・訳者紹介や目次等、詳細情報は教員の著作コーナーに掲載した記事をご覧ください。



登録種別:研究活動記録
登録日時:TueMar1213:06:072024
登録者 :大木・上原・野久保・多田・廣田
掲載期間:20240312 - 20240612
当日期間:20240312 - 20240312