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定例研究会(「中世初期ベンガルの銅板文書に見られる農村社会とその変化」)のご案内(7月17日)

「中世初期ベンガルの銅板文書に見られる農村社会とその変化」
日時:2008年7月17日(木)午後2時〜4時
場所:東京大学東洋文化研究所大会議室

報告者:古井龍介(東京大学東洋文化研究所)
司会:中里成章(東京大学東洋文化研究所)
討論者:永ノ尾信悟(東京大学東洋文化研究所)

【報告要旨】
 南アジア古代・中世初期史においては、農村社会の様相を垣間見ることのできる史料は非常に限られている。そのような状況において、農村における土地および村落からの収入の施与を記録した碑文、特に銅板の施与文書は、農村社会への一瞥を可能にする貴重な史料である。しかし、報告者が対象とするベンガルを含め、北インド各地域で発見された碑文は、同時代の南インド、特にタミルナードゥなどに比して、数量の上で非常に限られている。そこで重要となるのは、そのように限られた史料をいかに解釈し、そこから農村社会の様相を再構成するかである。本報告では銅板文書に書かれた施与のプロセスと定型的な内容の微妙な通時変化に着目した分析を通して、5世紀半ばから13世紀半ばにいたるベンガル農村社会の構造とその変化を論じる。
登録種別:研究会関連
登録日時:Tue Jul 8 14:49:41 2008
登録者 :研究支援担当
掲載期間:20080708 - 20080717
当日期間:20080717 - 20080717