諫早庸一(特別研究員)が、イスタンブルで開催されたワークショップ "Maragha and its Scholars: the Intellectual Culture of Medieval Maragha, ca. 1250-1550" (プログラム:http://impact.orient.ox.ac.uk/wp-content/uploads/Maragha-and-its-Scholars-Program.pdf)にて報告を行いました。
このワークショップは、ユーディット・ファイファー教授(オックスフォード大学)が動かす、13世紀から16世紀にかけてのイスラム教圏における知の歴史についてのプロジェクト、IMPAcT (http://impact.orient.ox.ac.uk/)の主催で、12月6日から8日にかけてイスタンブルのドイツ東洋学研究所において開催されたもので、13世紀中葉に現在のイラン北西部にあたるマラーガという都市(モンゴル帝国のイラン政権であるイル・ハン朝の主要都市)に建てられた、当時世界屈指の規模の天文台と学術施設に集った学者たち及びその業績を受け継いだ後代の学者たちに焦点を当てるものでした。
そのなかで諫早は"`Ilm al-Mīqāt and ʿIlm al-Hayʾa: the role of Maragha in the differentiation of astronomy"と題した報告を行いました。
少数の専門家が3日間にわたって集中的に議論を行う場で、討論は白熱したものとなりました。