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東文研・京都大学東南アジア地域研究研究所共催セミナー「フィールド調査法フォーラム:フィールドを調査する」が開催されました

 2019年8月3日に、フィリピン・ダバオ市のアテネオ・デ・ダバオ大学において、同大学の教養学院の社会科学クラスターにより開催された「フィールド調査法フォーラム:フィールドを調査する」のスピーカーとして、青山和佳教授による「長期に渡り調査地を往来する日本的スタイルのフィールドワーク:エンパシー、コミットメント、ミューチュアル・リフレクション 2019版」と題する招待講演が行われました。あわせて、青山教授が主任を務める班研究のメンバーとして、清水展(関西大学特任教授、日本文化人類学会会長)も「草の根グローバリゼーション:植林、文化復興、海外出稼ぎ労働」と題する招待講演を行いました。
  当日は、同大学の社会科学クラスターに所属する教員と院生を中心に、人類学、心理学、政治学、経済学、社会学などさまざまな学問分野から約50名の参加者がありました。フィールドワークという方法をめぐり、招待講演それぞれ45分に続き、社会科学クラスター教員による応答、フロア討論がなされ、インティマシー/インテグリティー、アタッチメント/ディタッチメント、データ・プライバシー、フィリピンにおける新たなフィールドワークの潮流や課題、「西洋的なフレーミング」をどう理解し乗り越えるかなどについて活発な議論がなされました。講演終了後は昼食会が開催され教員や学生との活発な交流が行われました。

※本講演はJSPS科研基盤C(特設分野「オラリティと社会」)「三世代のサマ・バジャウ移民家族を生活史の語り合いでつなぐー記憶の分有と想像力」(研究課題/領域番号18KT0077)、東京大学東洋文化研究所班研究S-5「往来するフィールドワークがつくる社会生活」、および京都大学東南アジア地域研究研究所共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」共同研究「人間の回復と地域社会の再生のための開発実践考:フィリピン・ダバオ市の有機農園を対象とした予備的考察 」、ならびにJSPS科研基盤A「応答の人類学:フィールド、ホーム、エデュケーションにおける学理と技法の探求」(研究代表者:清水展、研究番号/領域番号16H01968)の研究成果の一部である。

当日の様子

担当:青山



登録種別:研究活動記録
登録日時:TueAug611:06:482019
登録者 :青山・藤岡
掲載期間:20190803 - 20191103
当日期間:20190803 - 20190803