イスラーム・ジェンダー学科研では、一昨年の「イスラモフォビアの時代とジェンダー」(2017)、昨年の「共生とマイノリティ」(2018)に続き、全体集会・公開シンポジウム「イスラーム×ジェンダー:「境界」を生きる/越える」を開催します。
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私たちは、知らず知らずのうちに、自分たちの間に張りめぐらされている様々な差異という「境界」の上を生きています。これらの「境界」は、しばしば人と人を区分し、分断する障壁として使われてきました。この数々の障壁に苦しむ人は数多いでしょう。しかし一方で、社会的少数派とされた人たち、弱者は、不当な扱いを受ける差異の問題を訴え、その「境界」の線上に、自分たちの権利を守るための団結の砦を築いてもきたのです。
本シンポジウムでは〈イスラーム×ジェンダー〉の視点から、これらの「境界」を生きることの意味、また「境界」を越えて連帯することの可能性について、議論することを目指します。
科研代表 長沢栄治
日時:12月21日(土)13:00-18:00 (開場12:30)
※申込不要・参加無料
プログラム:司会:後藤絵美、岡真理
13:00-13:10 | 開会の辞:長沢栄治 |
13:10-13:20 | 趣旨説明:鳥山純子 |
13:20-15:00 | 第1部:〈性別〉を考える 青柳かおる 「イスラームの「聖典」と〈性別〉」 辻大地 「歴史にみるイスラームと性 」 武内今日子 「日本における「Xジェンダー」の形成―カテゴリーの自己執行による差異化・固定化」 |
15:00-15:20 | 休憩 |
15:20-17:00 | 第2部:〈性別〉を考える 岡真理 「映画 City of Bordersについて」 保井啓志 「イスラエルのゲイ・コミュニティにおける境界と排除―パレスチナ人ゲイの事例からの考察」 細谷幸子 「イランにおける〈性別変更〉をめぐる議論」 河口和也 「日本におけるゲイ・アクティヴィズム―多様な境界を超える連帯の可能性」 |
17:00-17:20 | 休憩 |
17:20-17:50 | コメントと全体討論 三橋順子 |
17:50-18:00 | 閉会の辞 |
18:00 | 閉会 |
主催:科研費基盤研究(A)イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究(代表:長沢栄治)
共催:東京大学 東洋文化研究所、東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク
担当:後藤