9月18日より、中国河南省の登封市で、関野貞古写真の展覧会が始まりました。登封市では、少林寺をはじめとする建築等が世界遺産に指定されました。それを記念しての展示で、場所は嵩陽書院、期間は半年です。主催は、地元の登封市政府と、東京大学工学系研究科建築学専攻、そしてわが東洋文化研究所。工学系研究科建築学専攻所蔵の古写真をベースに、一部東文研所蔵の古写真を加えての展示です。9月18日に開会式が行われ、わが所からは、羽田正所長、および平勢隆郎、塩沢裕仁が出席しました。羽田所長の簡にして要を得たあいさつが印象的でした。展示は中国国内でも好評価を得ているようです。関野貞古写真の整理と研究は、現在東洋文化研究所と工学系研究科建築学専攻とで進めているもので、人間文化研究機構のプロジェクト「日本関連在外資料の調査研究」の下のサブプロジェクトです。おおよそ100年前にさかのぼる関野貞の足跡を、調査写真からたどりなおすものです。(平勢)
嵩陽書院写真展示場の入り口に掲げられた題字
| 開幕式 |
展示写真の電子版贈呈式 | 参加者の集合写真 |