日時: 2012年2月23日(木)14時~15時半
場所: 東京大学東洋文化研究所 3階大会議室
題目: イスラーム社会への移行期?:コプト聖人/ムスリム聖者の活動から14世紀エジプト社会を考える
発表者: 辻明日香(東洋文化研究所・助教)
司会: 長澤榮治(東洋文化研究所・教授)
【報告】
辻明日香助教は2009年より3年間、エジプトのイスラーム化について、コプト聖人の活動に焦点を当てて、研究を行ってこられました。今回の離任研究会では、その活動報告と成果について報告されました。
辻助教は中東ならびにヨーロッパ各地での史料調査を通じて、コプト聖人に関する新たな史料を発掘し、コプト聖人の活動への分析視覚についても検討を重ねてこられました。
以上の研究成果から見いだせるエジプト的な特色とは何か、また、コプト聖人の活動を宗教学的、文化人類学の観点といった様々な学問的視覚から捉えられるのではないか、という点について議論が行われました。