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青森県立弘前高等学校の生徒が本研究所を来訪

 2019年12月6日(金)に、青森県立弘前高等学校の高校一年生7名と引率教員2名が東洋文化研究所を来訪し、「知をさぐる」と題された額定其労准教授の模擬講義を受けました。皆さん文系志望の生徒さんでしたので、文系については自分で考える力を身につけるのが重要であるということをまずお話しし、例題として「二兎を追う者は一兎をも得ず」(西洋)や「都市の空気は人間を自由にする」(中世ドイツ)「作り事がない訴状はうまくいきっこない」(伝統中国「無謊不成状」)などのいくつかのことわざについて討論を行う中で、自分がなぜそう考えるのか、分析して広い視点で理解すると知識が広がること、また誰も気にしないことをゆっくり考えるとおもしろいというお話がありました。最後に10分ほど図書室の書庫を見学しました。
  生徒からはたくさんのコメントが寄せられ、「物事の考え方が広がりました。どんなものでも本来どういう意味なのかをまず考え、次にどうあるべきかという自分の考えをまとめていくと、とても面白いものになるんだなと思いました。」「あたりまえだと思っていたことで、自分は知っていると思い込んでいたことでも深く聞かれると、自分の中に疑問が生まれ、考えるのが楽しいと感じられて新鮮でした。」など、大学での勉強に期待を持ってもらえたようです。今回の体験が生徒さんにとってよい刺激になれば幸いです。

 



登録種別:研究活動記録
登録日時:FriDec614:38:362019
登録者 :額定其労・下山・田川
掲載期間:20191206 - 20200306
当日期間:20191206 - 20191206