東京大学東洋文化研究所班研究「イスラーム美術の諸相」主催の東文研セミナーをご案内いたします。
発表者:門井由佳博士(ウイーン大学)
演題:「イスラーム美術とミュージアム―21世紀の展望」
日時:2023年9月13日(水)15時半〜17時半
場所:東京大学東洋文化研究所3階大会議室
本講演では、2000年頃から現在までのイスラーム美術分野に関する世界各国の美術館・博物館プロジェクトの状況を紹介・概観します。「イスラーム美術」と呼ばれる展示ジャンルに関する20年にわたる議論を検討することにより、この分野に関する様々な社会学的議論を21世紀のミュージアム学の文脈に置くことを目指します。
門井由佳博士は、中世ペルシャ美術・近現代ペルシャ美術研究史を専攻にされ、立命館大学文学部東洋史学専攻にて学士号を取得された後、英国エジンバラ大学に留学、2005年に美術史の博士号を取得、カタールのイスラーム美術館、シカゴ美術館でキュレーターとして経験を積んだ後学術界に戻り、エジンバラ大学、レバノンアメリカン大学など世界各国で客員教授・研究職等を経て、2019年からウイーン大学歴史文学部美術史学科にオーストリア・サイエンスファンド(FWF)助成研究者として着任、グローバル美術史家として国際的にご活躍されています。
海外で活躍され、たくさんの研究書・論文を刊行されている門井博士の、東京での貴重なご講演になります。奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。本講演は対面のみで開催され、登録は必要ありません。お問い合わせは東京大学東洋文化研究所班研究「イスラーム美術の諸相」桝屋友子(masuya(at)ioc.u-tokyo.ac.jp)まで。