今、東アジアの秩序は大きく揺らいでいます。米中関係の緊張と対立だけではありません。地域が抱える課題の多さにもかかわらず、各国の能力不足、地域協力の弱さは克服されていません。さらに民主主義の発展にも疑問符がついています。冷戦が終結した後には楽観的な見通しがあったにもかかわらず、なぜこうなってしまったのか。
本書は具体的には次のように問いかけます。各国はどのように秩序を認識し、それを形成しようと構想してきたのか。何が秩序に大きな影響を与えたのか。今行き詰まっているのはなぜか。将来はどうなるのか。こういった疑問に答えるべく、地域研究、国際関係論の研究者を集めて6年にわたり共同研究をしてきた成果が本書です。ぜひお読みいただければと存じます。
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