「富山妙子の芸術と思想」研究会では科学研究費補助金を受けて2017年度より、越境する画家・富山妙子(1921年~)の芸術と思想、および作品世界の越境と歴史的動態との関わりを探究する共同研究を進めてきました。
光州民主化運動40周年にあたる今年度はその最終年度にあたり、昨年11月13日の5・18民主化運動記録館との共催に続き、延世大学校博物館との共催で、富山妙子展覧会およびシンポジウムを開催することになりました。
コロナ・パンデミックのためシンポジウムはオンラインで行いますが、画家をテーマとする研究プロジェクトで最重要課題であった「展覧会」による研究成果の社会的還元は、延世大学校博物館の広大なギャラリーで、6月30日まで継続展示されることとなりました。
展覧会の開幕式と、それに続く学術行事のプログラムは以下の通りです。
(上記ポスターをクリックでも当日のプログラムがご覧いただけます)
開催日時: 2021年3月12日(金)13:00~18:00
開催チャンネル: 延世大学校博物館YouTube(参加費不要、日韓同時通訳付き)
参照URL(延世大学校博物館): 박물관 홈페이지 입니다.
【開幕式】司会:趙泰・挨拶の言葉燮(延世大学校博物館長)
13:10~13:15 徐昇煥(延世大学校 総長)
13:15~13:20 真鍋祐子(東京大学東洋文化研究所 教授)
・祝辞
13:20~13:25 尹凡牟(国立現代美術館長)
13:25~13:30 金度亨(東北亜歴史財団 前理事長)
13:30~13:35 白永瑞(延世大学校 名誉教授)
・作家挨拶
13:35~13:40 富山妙子
13:50~14:20 休憩
・基調講演
14:30~14:50 韓明淑(大韓民国第37代国務総理) 「記憶の海へ―富山妙子の世界」
14:50~15:10 萩原弘子(大阪府立大学 名誉教授) 「富山妙子―議論と革新をつくりだすアーティスト」・発表
15:20~15:40 申知瑛(延世大学校 教授) 「富山妙子の「美術運動」と現在的共鳴盤-1950年代と1980年代の強制労働(炭鉱)および慰安婦関連の作品・ドキュメンタリー・文を中心に」
15:40~16:00 徐潤雅(立命館大学コリア研究センター 客員研究員) 「富山妙子が模索した「新しい芸術」とは何か―敗戦後から1960年代までを中心に」
(休憩)
16:10~16:20 高橋梓(延世大学校国学研究院 専門研究員) 「富山妙子が出会った金芝河―訪韓のルポルタージュと詩画集『深夜』(1976)を中心に」
16:30~16:50 高際裕哉(獨協大学ほか 講師) 「富山妙子とラテンアメリカ―文献およびインタビューから読み取る植民地主義批判への目覚め」
(休憩)
17:20~18:00 全体討論
なお、上記のプログラムは延世大学校博物館YouTubeにて、どなたでも自由にご視聴になれます。(参加費不要、日韓同時通訳付き)
https://www.youtube.com/channel/UCINccEDSpAmcCs1CCEdDK8A
また、延世大学校博物館がさる2月26日にアップした「ミュージアムトーク」では、白永瑞・前博物館長が、本展覧会の意義と作家の紹介を詳しく解説してくださっています。https://www.youtube.com/watch?v=rWjspNP0xqo
あわせて、ご視聴ください。
場所: 延世大学校博物館・1F展示室
期間: 2021年3月12日~6月30日
参照: https://museum.yonsei.ac.kr/
担当:真鍋