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バスティー=バーオリー(Basti Bauli)として知られており,セーワナガル鉄道駅の東方約600メートル,ディフェンス=コロニー住宅地の北端,線路にそって,南側にある。附図.I-9
このバオリーは,東西に長い長方形の建造物であるが,現在では,土中に埋もれてしまっており,その全貌を知ることはできない。わずかに,南と北とに,タンクの両側に位置していたと思われる部屋の一部がうかがえるのみである。このバーオリーは,西側にあるモスクと,南側の墓建築および西南にある門と,一連のものと思われる。バスティーとは,ローディー朝のシカンダル=シャー時代の宦官であったと伝えられる人物であるが,その生涯についても,また,これらの建物との関連についても,よくわからない。第Ⅲ期。
東研.Ⅳ-1-1;ASI.Ⅳ-35

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