W03

トゥグルカーバード城砦内の円井戸Ⅱとよぶ。同城砦の都市地域の中央部分のやや西寄りのところにある。附図.J-13
この井戸は,現在では,著しく崩壊しているが,南から南東の部分にわたって,その内側に,わずかに割り石の構築のあとがのこっている。この部分には,高さを異にした,アーチ型の二つの龕が認められる。この部分の曲線から復元してみると,この井戸は,本来,直径約9メートルに近いものであったと推定される。地表に散在する割り石の状況からみて,この井戸の周囲には,幅約4.5メートルの石敷きがあり,その一部が,さらに,扇型に外側に突出するかたちとなっていたことが知られる。第Ⅱ期。
東研.Ⅹ-4-6

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