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マフドゥーム=サマーウッディーン(Makhdum Sama`al-Din)の墓と伝えられており,メへローリー部落の南端から南西約300メートル,南下する道路から西へ約150メートルにある。附図.F-13
ドームをいただく,十二本柱からなる四角平面の建物で,現在では,白く塗装がほどこされ,低い壁がめぐらされている。内部には,6基の墓があり,最大のものがこの聖者の墓と伝えられている。ドームの内部北側に,19世紀末葉の碑文がかかげられ,シャーへ=サマーウッディーンの名と,901A.H.(1495-96A.D.)の年次とが見える。なお,そのすぐ北に接するモスクが,この墓建築となんらかの関係をもっていることは,疑いないところであろう。第Ⅲ期。
東研.Ⅸ-45-2;ASI.Ⅲ-92

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