T052

ムニールカ部落の西北西約500メートルに.ある。附図.E-11
ドームをいただく四角平面の建物で,西にミヒラーブをもち,他の三方に入口を開いている。現在では,農罠によって納屋として使われているので,墓石については確認できないが,ASIは,4塞の墓の存在を記している。内部のミヒラーブとその周辺の壁面は,文様と碑文とによって一面におおわれており,また,ドームの外面が,交叉アーチによって装飾されているのが,この建物の特徴である。この建物は,周囲に龕と地下室とをめぐらす高い基壇の上に立っている。この基壇の西の部分には,15のミヒラーブと袖壁とをもつ礼拝壁があって,その両端と中央ミヒラーブの左右とには,小塔が立っている。この墓は,バラー=ラーオ=力=グンバッド(Bara Lao ka Gumbad)とよばれていたらしい。この基壇の南に接して,ドームをいただく墓建築をのせた,別の基壇がある。第Ⅲ期。
東研.Ⅶ-23;ASI.Ⅳ-120

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