T008

ラール=グンバッド(Lal Gumbad)として知られ,シェイプ=カビールッディーン=オーリヤー(Shaikh Kabiral-Din Auliya)の墓と伝えられている。シェイフプル部落の西方約500メートル,チラーグ=デリー=ロードのすぐ北側にある。附図.H-12
外辺13.5メートルの,ドームをいただく四角平面の建物で,西側にミヒラーブをもち,他の三方に入口を開いているが,南と北の入口は,赤い砂岩のスクリーンによって閉ざされている。内外の壁面とドーム天井とは,赤い砂岩の切り石でおおわれており,また,東・南・北の中央アーチは,白大理石の帯によって縁どられている。内部には,8基の墓石がのこっている。この建物は,シェイブ=カビールッディーン=オーリヤーの墓と伝えられているが,それを裏づける確かな証拠はない。第Ⅱ期。
東研.Ⅷ-15;ASI.Ⅲ-262

Copyright © 2007 東京大学東洋文化研究所