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ハルブーゼー=カ=グンバッド(Kharbuae ka Gumbad)とよばれており,シェイフプル部落の西方約600メートル,チラーグ=デリー=ロードの北側にある。附図.G-12
さしわたし2メートルの,八角平面の基台の上に,4本の柱が立ち,その頂点に,ハルブーザ(メロン)のかたちをしたドーム形の石がのっているという,奇妙な遺跡である。基台をのぞいて上の部分は,あるいは後代に組み立てられたものかもしれない。基台には,幅0.4メートルのせまい入口をもった,小さなあなぐらがある。ASIは,この遺跡の東方にある,ラール=グンバッドとよばれる墓建築に葬られたと伝えられる,シェイフ=カビールッディーン=オーリヤーが,日夜ここで過したという伝承を紹介しているが,もちろん,その真偽のほどは明らかではない。第Ⅱ期〜第Ⅲ期。
東研.Ⅷ-49;ASI.Ⅲ-261

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