講演概要
映画『アルジェの戦い』に見るように、アルジェリアのナショナリズム運動には常に女性たちの姿があった。本報告は独立戦争開始前に遡り、植民地支配を支える様々な分離—支配者と被支配者、フランス語とアラビア語、男性と女性—の間の境界を乗り越える女性たちの活動を紹介する。
講師紹介

専門はマグリブ地域(アルジェリア、チュニジア、モロッコ)の近現代史。19世紀から20世紀のマグリブの広義のナショナリズム思想・運動(イスラーム改革運動などの文化運動も含む)の様々な潮流の関係史に関心がある。
2011 | 東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程(地域文化研究専攻)退学 |
2011.4–2012.3 | 日本学術振興会特別研究員(PD) |
2012.4–2021.3 | 日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員 |
2021.4 | 東京大学東洋文化研究所准教授 |